女子高生を狙った?


2月17日以降、愛知県名古屋市内の女子高生らに「出会い系サイト利用料ならびに、画像サイトの入金の確認が取れていない」として、「今月24日までに1万円前後を指定の銀行口座に入金するように」要求する架空請求書が届き、「入金がなければ債権回収業者に取り立て依頼する」とも書かれていました。

請求書の送り主は「日本メールセンター」と名乗っており、10,670円程度の金額を指定口座に振り込むように書かれていたのですが、女子高生やその保護者が「身に覚えのない携帯電話の出会い系サイトの請求書が届いた」と名古屋市消費生活センターや各警察署に相談が相次ぎました。

しかし、こうした相談や指摘から容疑者が指定した口座のある銀行が口座を閉鎖したため、身に覚えがないのにもかかわらず振り込もうとした女子高生(16歳)の入金はされず、事なきを得ました。この口座は容疑者の、廃棄物収集会社社長(31歳)の名義の口座だったため、21日に「詐欺未遂」でこの容疑者と同社社員(49歳)と(38歳)2の人を逮捕しました。

容疑者の口座を指定

容疑者は、事業の悪化で負債がかさみ、「おれおれ詐欺」をヒントに架空請求を思いついたといいます。名古屋市の調査会社から、あて名の書かれた名簿シールを購入して、社員2人の容疑者の家族も加わり、2月初めからコピーやシール張りをして1万枚を郵送したということです。女子高生だけを狙ったのか、たまたま購入したのが女子高生ばかりの名簿だったのかは分かっていません。

名簿シールというのが1枚あたりいくらなのかは不明ですが、書面の1万枚のコピーは仮に1枚5円としても5万円。封筒代がやはり1枚5円として5万円。切手代が80円×1万枚=80万円。1万枚の発送に仮に5人で作業したとしてどれくらいの時間がかかったのかはわかりませんが、無料奉仕としてもなんだかんだ100万円以上の経費がかかったのではないでしょうか。

元を取ろうと思えば、一人当たり1万円前後なら100人以上から振り込みされなくてはなりません。1万人のうち100人は1%です。どのくらいの見積もりをしていたのか不明ですが、100万円もの費用をかけたわりには、当人名義の口座を使うなど間の抜けた感じが否めません。負債がかさんでいたというからには、おそらくこの経費も借金だったと思われますが、それだけのお金があったらもっとまともなことで、事業に取り組めばよかったのにと思えてしまいます。

事業能力のなさから一攫千金を狙って架空請求事件を起こしたのか、架空請求事件など起こすような人物だから事業能力がなかったのか、いずれにしても口座を閉鎖して被害を未然に防ぐことでき、容疑者の逮捕に至ったことはなによりです。


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