防犯/詐欺を防ぐ

インターネット利用による不当・架空請求事件が多発 架空請求デタラメを見るポイント

利用した覚えのない料金請求を受けて、脅える人々がたくさんいます。正しく理解して、決して不当な請求に屈しないことです。これを読んで悩みを解決!

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

※この記事は『架空請求は“シカト”せよ!』2p.《最終通告のデタラメ》の解説です。



※1ま、普通の書き出しですが、「何月何日に利用した」というのを書くべきでしょう。 

※2そりゃインターネットを利用するには必要不可欠ですから。もっともらしく見せようというわけですね。
 
※3普通は電話回線を利用しますから。

※4どこのなんというサイト(番組)をいつどれだけ利用したというのかハッキリしてください。 

※5社名は? どこの何という業者ですか?

※6だから、いったいいつ利用したのか明らかにして。元々、そんな事実はないから書けないのでしょう? 

※7仮にこちらが債務者だとしても債権譲渡の通知はされていないし、その債権譲渡を承認しなければ、債権の譲渡をこちらに対抗できませんよ(民法467条1項) もっともらしく、難しい言葉を使って脅かそうというわけですね。一般の人はあまりこういう言葉に接しませんから。

※8住所も代表者名も明らかにしていません。
 
※9だからいったいいつのこと? 

※10そんなの知りませんし、何一つ明らかにしていないじゃないですか。
 
※11いいえ、一度も受けてませんよ。

※12その法律事務所の住所・名称・担当弁護士名・連絡先も何も書いていませんね。書けないからでしょう。こんなことに荷担する弁護士さんがいたら、顔を見たいもの。“法律事務所”と書けば、ビックリしてお金を振り込むと思ってる?

※13考える余裕を与えないように木曜日とか金曜日にしてあるのですね。ホントに、いやらしいやり方です。 

※14だったら全部書けば? どうせ、たくさん持っている“架空口座”のひとつという意味でしょう。
  
※15これが個人名というのはおかしいでしょう。もちろん、“架空口座”ですね。ネット上でも売られているし、いくらでもありますから。

※16それらしい言葉を使っていますが、だからなんのコンテンツ? 一度でも“アダルトサイト”にアクセスしたことのある人が、勝手に(あのときの?)と思いこむことをもくろんでいる?

※17利率も書いていないし、“法定利息”って知らないの? こんなバカげた数字。

※18勝手な名目ですが、根拠は? 内訳は? 

※19って、知っているのはメールアドレスだけでしょう? 

※20メールアドレスだけでは住所はわかりませんものね。 

※21悪質業者の仲間? 名簿(リスト)を仲間内で回しているということをそいういうのでしょう。

※22普通の商慣習なら、集金の費用は自分持ちです。

※23その根拠は何? 言うだけならいくらでも言えますよね。そんなバカな数字、誰が認める?

※24 だから、住所・連絡先は? ただ「会社」といってるだけで、それこそ「架空」でしょう。「債権回収」とあるとビビると思ってるのでしょう。「○○総業」「△△興業」とか。

※つまり、すべてでっち上げ。こわがらせるように、おびえるように、考える余裕を与えずに「とりあえず支払ってしまおう」と思わせるいやらしい書面です。

何一つまともなことは書いていないのですから、こんなものに惑わされてはいけません。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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