防犯/詐欺を防ぐ

まだまだ不安な方も。ワン切りの余波で迷惑もいろいろ ワン切りトラブル~Part3(3ページ目)

ワン切りの着信番号にかけてしまい、確認の電話がかかってきた? 請求があったらどうしよう? という方。ワン切りが多く、営業職なので困っています、というご相談にお答えしています。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

【お答え】
本当に困った事態ですよね。
すでに着信してわかっている悪質な業者の番号は「悪質」「削除1」「削除2」など名前をつけてその電話番号を登録しておけば、着信履歴に残っていても、すぐに削除すればよいでしょう。
さらに「着信拒否」に設定しましょう。「着信拒否」にすると、かかってきた履歴は残りますが先方には通話中の音が流れてつながりません。

あとは、携帯電話にかかってくる可能性のある仕事の相手先は、マメにすべて登録するようにしておくことでしょうか。ほとんどの携帯電話は数百件の登録が可能ですし、かかってきた時に見てすぐわかれば、電話の対応の感じも親しげになって、営業職にはプラスに働くのではないでしょうか?

携帯電話番号を知らせる相手には、同時に必ず相手の番号も教えてもらい、その場で登録すれば、以後はスムーズにいくのではないでしょうか。「マメさ」つまり細かなケアは営業の大切な条件でもあります。

あらたに取引先となった相手などとは、
「ワン切りトラブルで着信履歴があってもかけ直すのが不安なんですよね。お手数ですが今この場で登録しますので、こちらには「番号通知」にして、かけてくださると助かります」
「こちらの番号をお伝えしますので、この後すぐ登録していただけますか、近々お電話いたしますので、ワン切りの番号と間違えられないように」

などと伝えておくと、営業の場での話題の一つにもなりますし、記憶に残りやすいかもしれません。それこそ、その場で「ワン切り」でかけてお互いの携帯電話に自分の番号を残してあげれば、登録の手順も簡単になります。「ワン切り」の有効活用ですね。

【機能は有効に使う!】
また、「留守番電話機能」「伝言機能」はかかせません。電話番号を残すだけでなく、かけ直して欲しい、あるいはメッセージがあるなど、電車に乗っているときなどには電話に出られない瞬間もあることを考慮して、活用するとよいのではないでしょうか。

あとは、自分で時間に期限をつけて履歴を削除してしまいましょう。たとえば、仕事の電話かもしれないけれど、知らない間に番号が残っていて、ワン切りかもしれないのでコールバックするのはコワイ、でも、仕事の電話なら、今日だけは、あるいは明日までは残しておいて、それ以降はかかってこなければ無視して削除する、といったように「けじめ」をつけておくといいのではないでしょうか。

携帯電話しか連絡の取りようがない、という人もいるようですが、そういう人は留守電機能は必須、マメな登録をするようにしましょう。あまりにも連絡が取れないと、相手の方にあきれられてしまったり、怒らせてしまうことがあるので注意しましょう。

携帯電話はさまざまな優れた機能がありますので(だからこそワン切りなんてことが出てきたともいえますが)、この機会に「フルに使いこなす」つもりで、前向きに考えていきませんか。営業職なら、マイナス事項でも話題にしたり、真剣に取り組む様子を見せて、プラスに活用してしまいましょう。

なお、悪質業者と思われる特定の電話番号に対しては、現状では自己防衛するしかないようです。
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