梅雨時期に広がる髪。「湿気のせいだから仕方がない」とあきらめないで! |
キューティクルがはがれた部分から水分が浸入
前回の梅雨対策の記事で、髪が広がる原因は“毛髪のダメージ”であることをご紹介いたしました。キューティクルがはがれている部分から水分が入り込み、毛髪が膨張してうねりを起こし、全体が広がってしまう、というわけです。反対に、梅雨時期に髪がぺたんとなるのが悩み、という方もいらっしゃいます。これは、毛髪が水分を吸収して重くなるために起きる症状で、髪のコシ・ハリがない方に多く見られます。
いずれも、キューティクルがはがれている部分から、毛髪の内部に水分が入ることが原因です。
水分を含んだ髪は伸びてしまう!
毛髪の適切な水分量は、12~13%が理想とされています。毛髪は35%ぐらいまで水分をためこむことができるため、湿気の多い梅雨時期は水分過多となってしまうというわけです。「髪が潤っているのだから、乾燥するよりも良いのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、毛髪が水分を含むことで起きやすいダメージもありますので、注意が必要です。そのダメージとは、水分を含んだ毛髪は伸びるということ。水分を30%含んだ状態(=シャンプー時などの濡れている状態)の毛髪は、力をかけると1.5倍も伸びることがわかっています。毛髪は伸びると細くなるため、枝毛・切れ毛になりやすく、ダメージが進行してしまいます。そうなると、ますます髪がまとまらなくなる、という悪循環に陥ってしまうのです。
梅雨時期もブラッシングは欠かさずに
ただし、髪のダメージを気にして、梅雨時期にブラッシングを控えるのはかえって逆効果です。ブラッシングは、水分と皮脂をまんべんなく髪に広げる効果がありますので、髪の広がりを抑えることができます。合わせて、頭皮を刺激することで、皮脂の分泌や血行を促進し、健康な毛髪を生み出す頭皮にしてくれます。1日に数回、目の粗いブラシでやさしくブラッシングする習慣をつけましょう。次ページでは、梅雨時期のドライヤーの使い方についてアドバイスいたします。