髪質別・ブロー術
では、具体的にどのようにブローすればよいのか、ミディアム~ロングヘアで、レイヤーが入ったヘアスタイルの場合を想定して、ご説明いたします。長い髪の場合、ネープ(首元)部分は乾きにくく、表面や顔周りは乾きやすくなります。乾き具合を均一にするために、まずは髪をブロッキングしてから、順番に乾かします。
ブロッキングの方法
シャンプー後の濡れた髪を、こめかみのあたりで上下に分けます。上の髪をさらに左右に分けてまとめ、ヘアクリップなどで留めます。ブロッキングの方法:上下、左右に分けて、それぞれを上で留めておきます |
サロンでは、さらに細かくブロッキングしますが、自分でブローする場合は、上下2分割で十分でしょう。
硬い髪質の場合
髪が硬い場合、ボリュームが出やすく、髪が広がってしまうのが悩みです。やわらかく、まとまり感のあるスタイルを目指します。硬い髪の場合、上から風をあてます |
上の髪は下の髪に乗せる感じで |
やわらかい髪の場合
髪がやわらかい場合、ぺたっとなるのが悩みです。ボリュームのあるスタイルを目指します。ブロッキングした下の髪は、「硬い髪の場合」と同じように、上から風を当てて、弧を描くようにブラシを動かしてブローします。
やわらかい髪の場合は下からブロー |
クセ毛の場合
クセ毛はとにかく広がりやすく、ツヤが出にくいのが悩みです。まとまり感のあるスタイルを目指します。クセ毛の場合、ウェットの段階からクセをおさえるよう、少しひっぱった状態でブローします。ブロッキングした下の髪は、「硬い髪の場合」よりもさらに上から風をあて、内側にブラシを入れて、内巻きになるよう弧を描きつつ、のばしながら乾かします。
乾いたら上の髪をはずし、「硬い髪の場合」と同じように上から風をあて、内側にブラシを入れてひっぱった状態で乾かします。クセ毛の場合、スタイリングするというよりも、乾きあがる前にクセをとってあげることが重要です。
髪質やヘアスタイルによって、ブローの方法は若干異なりますが、基本的に、上でご紹介したようにブロー&スタイリングできれば、うまくまとまると思います。
取材協力:Cura
いかがでしたか? 今回は、「Cura」の代表 木藤 由二さんに、プロのブローのコツを教わりました。木藤さんもおっしゃったように、ダメージヘアではうまくヘアスタイルは決まりません。髪を健康に、さらには健康な髪を生む頭皮を健康に保つことが大切なのです。