サニタリーな、「サニタリー」であれ、ということ
サニタリーの存在意義。それは清潔な場所であること! |
san・i・ta・ry
━━ a. 衛生(上)の, 清潔な.
三省堂提供「EXCEED 英和辞典」より
語源から言えば「衛生的な」「清潔な」とそのものズバリな意味。つまり「不潔で汚い」サニタリー、というのは存在意義的にも論理矛盾というか、「あるべきでない」よろしくない状態なのであると言えましょう。
●洗面室は、清潔でなければいけない
それはインテリア的にどうこう、以前の問題というわけですね。
とは言いつつも、現実「異様に汚れやすい」場所であるということを踏まえ、それではいかにすれば真にsanitaryな「洗面室」「洗面所」を獲得そして維持できるのか? について考えてみたいと思います。
sanitaryな「洗面室」にする3つの習慣
1つめの習慣■「洗面室」は洗面室でなければできないこと、だけをする場所にする
ここに興味深い調査とコラムがあります。
東京ガス「都市研コラム」『理想の洗面室とは?(1)』
http://blog.tokyo-gas.co.jp/toshiken/2008/05/post-174.html
この調査によれば、浴室隣室空間(洗面室)で行われている行為は、大別すると、
1.入浴前後の着脱衣
2.洗濯
3.身だしなみ行為
の三種類に分類できるそうなのですが、これは実際の自分の生活に照らし合わせて頷くことの出来る内容なのではないかと思います。
このうちの「入浴前後の着脱衣」について考えて見ますと、確かに浴室隣室空間である「洗面室」以外では行いづらいです。(リビングで脱いで全裸で廊下を歩き……まぁそれはそれでフリーダムな感じではありますが……。)
「洗濯」。こちらも、洗濯機は「洗面室」にあるというのが未だ多数派(キッチンや家事専用のユーティリティなどに設えられてあるお住まいも増えてはいるようですが)であることを考えると、「洗面室」でするなと言う訳にもいかず、難しいですよね。
ただ、「身だしなみ行為」、このうち「電気シェーバーを使用しない髭剃り」や「入浴時に並行できるヘアケア」といった本来「浴室内でも出来ること」を行わなくすることで、細かな髭の始末や抜け毛の始末といった手間が省けますね。これは掃除をする身にとっては決して小さなことではないはず。
また「スキンケア」「化粧」「ヘアスタイリング」等を洗面室以外で行うことが可能なのであれば、それはそれに特化した空間(ドレッサーなど)で行うようにするのも洗面室という場の複合的な「汚れ」の強度を下げるのに効果的だと言えるでしょう。
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