掃除/掃除関連情報

床暖房と暮らし、5年目にして分かったこと(4ページ目)

『床暖房』という言葉を聞いたことのない人は、いまやいないはず。でも、実際に『床暖房』を使っている人と、そうでない人の間には情報格差があるのでは…? 5年使ったユーザーの率直なレポートを記します。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

『床暖房』だけじゃ、やっぱり寒い? なんてことはありません。なぜなら……

「『床暖房』ばっかり使ってると身体がなまっちゃうんじゃない?」

そんな懸念が生じた方! 確かに『床暖房』に限らず、暖房器具に依存し過ぎれば寒さには弱くなりますよね。
でも家の中で風邪をひく頻度は下がるのではないかと思います。フニワラ家では夫と娘がハウスダストのアレルギー持ちですが、ほとんど咳に苦しむこともありません。咽喉の弱い妻も扁桃腺を腫らせる回数が激減しています。ただこれがあくまで私感で、客観的データを引くことが出来ないのが残念です。

ところで『床暖房』の入っていない居室では、『エアコン』『ハロゲンヒーター』『こたつ』など他の暖房器具を使用することもあります。でも『床暖房』を稼動させている限り、その部屋で『こたつ』など併用する必要はまずありませんフニワラ家におけるリビング『こたつ』は、櫓+ふとん付き座卓という位置づけでした。ヒーターが故障しているという事情もあるのですが……)。

でも、これはその住まいの環境的な素因がかなり響いてくる部分ではあります。フニワラ家のように『鉄筋コンクリートマンション、1階でも最上階でもなく、角部屋でもない中住戸』と『木造平屋の一戸建て』では、いかにも条件が違いすぎますよね。気密性云々以前に、一戸建てなど熱損失しやすい形状の住居の場合、『床暖房』はあまりメインの居室用暖房として効率的ではないでしょう。

けれど、『床暖房』は一戸建てにおける居室以外のスペース……廊下、トイレ、洗面所、浴室といった「居室との著しい気温差を生じやすいスペース」に設置することで、ヒートショックによる心疾患や脳血管障害を防ぐ効果があるといわれています。快適性もさることながら、健康面でのメリットも軽視できないですね。

>>>ヒートショックって?
●All About[環境を考えた住まい]ヒートショックのない住まいで快適に! ヒートショック対策のヒント

最近ではリフォームでの導入も増えているようです。『ホットカーペット』に比べてしまえば桁違いに高いコストであることは否定できませんが、興味があれば見積もりだけでも取ってみるとよいのではないでしょうか。

>>>リフォームで床暖房
●All About[リフォームにかかるお金]リフォームで床暖房!その費用は?

●All About[リフォーム]一戸建ては寒い?冬暖かく過ごすリフォーム




>>>次ページ 最後に、使いながら気づいた変な?メリット「経験的『床暖房』の、便利で、変な使い方」
  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます