『床暖房』だけじゃ、やっぱり寒い? なんてことはありません。なぜなら……
「『床暖房』ばっかり使ってると身体がなまっちゃうんじゃない?」そんな懸念が生じた方! 確かに『床暖房』に限らず、暖房器具に依存し過ぎれば寒さには弱くなりますよね。
でも家の中で風邪をひく頻度は下がるのではないかと思います。フニワラ家では夫と娘がハウスダストのアレルギー持ちですが、ほとんど咳に苦しむこともありません。咽喉の弱い妻も扁桃腺を腫らせる回数が激減しています。ただこれがあくまで私感で、客観的データを引くことが出来ないのが残念です。
ところで『床暖房』の入っていない居室では、『エアコン』『ハロゲンヒーター』『こたつ』など他の暖房器具を使用することもあります。でも『床暖房』を稼動させている限り、その部屋で『こたつ』など併用する必要はまずありません(フニワラ家におけるリビング『こたつ』は、櫓+ふとん付き座卓という位置づけでした。ヒーターが故障しているという事情もあるのですが……)。
でも、これはその住まいの環境的な素因がかなり響いてくる部分ではあります。フニワラ家のように『鉄筋コンクリートマンション、1階でも最上階でもなく、角部屋でもない中住戸』と『木造平屋の一戸建て』では、いかにも条件が違いすぎますよね。気密性云々以前に、一戸建てなど熱損失しやすい形状の住居の場合、『床暖房』はあまりメインの居室用暖房として効率的ではないでしょう。
けれど、『床暖房』は一戸建てにおける居室以外のスペース……廊下、トイレ、洗面所、浴室といった「居室との著しい気温差を生じやすいスペース」に設置することで、ヒートショックによる心疾患や脳血管障害を防ぐ効果があるといわれています。快適性もさることながら、健康面でのメリットも軽視できないですね。
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最近ではリフォームでの導入も増えているようです。『ホットカーペット』に比べてしまえば桁違いに高いコストであることは否定できませんが、興味があれば見積もりだけでも取ってみるとよいのではないでしょうか。
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