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床暖房と暮らし、5年目にして分かったこと(2ページ目)

『床暖房』という言葉を聞いたことのない人は、いまやいないはず。でも、実際に『床暖房』を使っている人と、そうでない人の間には情報格差があるのでは…? 5年使ったユーザーの率直なレポートを記します。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

『床暖房』は、確かにランニングコストは、かかります。でも……

フニワラ家が、30平米築約30年の賃貸マンションに暮らしていたときの住まいの中のガス器具は、キッチンの「2口ガスコンロ」と「お風呂の給湯器」だけでした。シンプルといえばシンプルですが、キッチンの流し台に瞬間湯沸かし器が付いていなかったので、冬場の洗い物は修行のようでした。

そんな大人の2人暮らしで当時のガス代、約6000円(冬)。割高ですが、ガスは都市ガスではなくLPガスが引かれていました。「LPガスは高いなぁ」というのが正直な感想。その前の住まいは都市ガスで、冬のガス代は、それでも4000円ほどだったでしょうか。

そんな暮らしから、マンション購入により約70平米築0年の住まいに春先引っ越し。夏のガス代は3000円台。煮炊きとお風呂(シャワー使いまくり)でもそんなもの? さすが都市ガスは安い。そう思っていて、やってきたはじめての、冬!

フニワラさん、1月の請求書を見て仰天。
ガス代は突然15000円近くにまで跳ね上がっていたのです。

当時も生まれて間もない赤ちゃんが家にいたので、「赤ちゃんにも優しい『床暖房』」をフル活用、一日中ほとんど点けっ放しにしていたのが原因かと思われました。びっくりはしたものの、節約する気もなくそのままフル稼働(1日8時間以上)を続行。

ガス代はその後、2月に12000円、3月13000円、4月11000円と、1万オーバーのまま、4月まで。
それが5月の請求でガクンと約5000円に落ち、6月に4000円台後半、7~10月は3000円台後半で、11月に約6000円、そして12月に約1万円といった具合で、これはこの5年間、ほぼ同じ動きを見せています。

4月(実際には3月半ば~4月半ばに使用した分)まで高いのは、鉄筋コンクリートゆえ?フローリングゆえ?床の底冷え感が春先まで続くせいです。ちょっとでも足先が寒いと、つい稼動させてしまう。

リビングの壁にあるスイッチひとつで、灯油を汲んだり器具をひっぱり出してきたりという手間がまるでないというあまりの手軽さも、「ちょっと寒いから、ちょっとだけ」という甘えを助長しているのかもしれません。でも、おかげで冷えによる腹痛の頻度が激減したのも確かです。生理痛の際にも床に這いつくばることで随分と痛みがラクになりました(この詳細は後述)。

夏季のガス代から察するに、だいたい年間通し、煮炊きとお風呂で4~5000円はコンスタントにかかっていると思われます。3食自炊、毎日入浴、シャワー使用。うーん、贅沢ですよね。

これを差し引いた、真冬の一番寒い時期(ピーク時)での「約1万円」が「1ヶ月の『暖房費』」になります。

一日あたりで、300円。
しかも最「強」で稼動(こたつでも何でも、「強」にしちゃうのが癖なフニワラさん…エコでないのです)。
朝から晩まで、えんえん10時間以上。

で、繰り返しますが、使っているのは『床暖房』オンリーです。
この「ランニングコスト、すっごい高い」?

あなたはどう思われますか?




>>>次ページ わかったこと・2「結局『ホットカーペット』と大差ない? まさか!」
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