ソファも、隙間に結構ゴミが溜まっていたり。 |
ポイント3.「見えすぎる場所」
これはある意味「ポイント2」と相反することでもあるのですが、案外普段から目に付きやすい、というか家人の目に触れ続けているにもかかわらず「重箱の隅」的位置に押しやられてしまうところが住まいには存在します。例えば、
・(玄関たたき等の)タイルの面や目地
・(ラグなど)マットの表面
・居室の壁面、ドアやふすまなどの建具の面
・カーテン、窓ガラス
・ダイニングテーブルの面や縁
・ダイニングチェアの背もたれの造作や、シート面、脚の下
・ソファ、座布団など
・玄関ドアの面
・(ピアノや大型テレビ、テーブルなど)特に「黒い」家具や家電の表面
・(トイレの)便器の中、手洗いボウル部分
・(洗面所の)ボウルの中..etc
住まいの「重箱の隅」は、実は住んでいる人にとっては「見慣れた場所」であることがほとんどです。言い換えれば「無意識が出てしまう場所」。生活しているうえで、ちょっとぐらい汚れていることに慣れてしまっている、そんな場所が一番あやしい、アブナイ場所なのかもしれません。
「重箱の隅」なんて、神経質に掃除したところで、実際には誰も気づかないんじゃないの……?
そんな疑念がわく方も居るかも知れません。でも、騙されたと思って以上に挙げたような「重箱の隅的ポイント」をお掃除してみてください。やってみれば気が付かれると思います。
このような場所がきれいであると、住まい全体の「清潔感」が格段にアップしていることに。
そして住まい全体への愛着がほんの少し、増していることにも気づくでしょう。
女性ならば、それは「清潔で綺麗なランジェリーを身につけているときの気分」に近いといえば、何となく実感がわいてくるのではないでしょうか。
住まいをケアする、「お掃除」するという行動の原点には、その住まいへの愛着や愛情があるものと思います。
今年一年家族を温かく護ってくれた「我が家」への感謝。そんな気持ちもぜひ忘れずに込めて、ハタキひとつ、雑巾がけひとつするということ。そんな心ばえを大切にすることこそが「大掃除」の、ほんとうの意義なのかもしれません。
そんな住まいで迎えるあなたの新年が、どうかすがしいものでありますように。