月経(生理)の前は身体が不調になりがち。髪にも影響がある!? |
年齢によって変化する女性ホルモンの分泌量
はじめに、女性ホルモンについてのお話からはじめましょう。女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類あります。同じ「女性ホルモン」でありながら、その働きは異なります。毛髪に影響を与えるエストロゲン
エストロゲンは女性らしさを形成するホルモンで、女性らしい身体つきにする、子宮を発達させる、コレステロールの増加をおさえる、という働きがあります。毛髪に関するものとしては、毛髪を発達させ、毛髪の成長期を持続させる、という働きがあります。つまり、成長した髪の毛を保存するという役目を果たしており、毛髪に影響を与えています。一方、プロゲステロンは妊娠を司るホルモンで、排卵を抑制する、体温を上昇させる、身体に水分をためこむ、皮脂の分泌を高める、細菌が入らないよう子宮口の粘液を増加させる、などという働きを持っています。
女性ホルモンは、年齢によって分泌量が増減します。一般的な例を挙げてみます。
エストロゲンの減少で薄毛になる!?
女性の場合は、年齢を重ねていくと、頭髪が全体的に薄くなるという傾向があります。これは、毛髪の成長期を持続させる働きを持つ、エストロゲンが減少することにより、引き起こされていると言われています。育毛ケアは、薄毛を感じ始める35歳ぐらいからはじめても、早くはないのかもしれません。「女性の身体に良い」と話題となっている大豆イソフラボンは、エストロゲンに近い働きを持つことがわかっています。閉経前は40mg(お豆腐1/3丁)摂取すれば十分ですが、閉経後は250~1000mg(お豆腐4丁)も必要だと言われています。これは食事だけで摂りきれる量ではないので、サプリメントなどの摂取量については医師に相談することをおすすめします。
次ページでは、月経(生理)周期に合わせたヘアケアについてご紹介します。