髪がダメージを受ける原因
日差しが強い季節は、要注意。レジャーに出かける際に気をつけたいことやアフターヘアケア、髪のおしゃれで気をつける点について挙げてみます。■山のレジャーで気をつけること
まず、ハイキングなど山のレジャーの場合。山は空気が澄んでいるため、都市部よりも紫外線の量が多くなっています。毛髪は紫外線に当たると酸化し、色が薄くなってしまいます。そうなると毛髪内部にまで紫外線が到達し、毛髪の成分であるケラチンを変性させてしまうのです。キューティクルがはがれ、ツヤがなくなったり、パサついたり、髪のダメージを引き起こします。
同時に、頭皮も紫外線を浴びることになり、頭皮の炎症を起こす原因となります。山に出かける際は、帽子をかぶるなどの対策が必要です。
■海のレジャーで気をつけること
次は、海水浴など海のレジャーの場合。紫外線はもちろん、塩水にも注意が必要です。ぬれた髪をそのままにしていると、浸透圧で毛髪の水分が奪われてしまいます。そのため、海から上がったら、すぐに真水で洗うことをおすすめします。くれぐれも海からあがって、すぐ身体を焼く、ということのないように。
前ページで述べたように、毛髪の大敵は乾燥です。そのため、春先から夏にかけては、なるべく紫外線を避け、髪に水分を与えて潤いを保つようにしてください。紫外線防止効果のあるヘアケア製品も出ていますので、それを利用するのもよいと思います。
■髪のおしゃれで気をつけること
一方、パーマやカラーリングなども毛髪にダメージを与える原因となることがあります。特に、毛髪に悪影響を及ぼすのはブリーチ。過酸化水素によって毛髪の色素を消失させるため、最悪の場合、表面のキューティクルが溶けて、線維状のコルテックスがむき出しになってしまうこともあります。こうなると、毛髪は水分を保持することができなくなり、パサパサの状態に。リンスやトリートメントをしても元に戻ることはないので、毛髪を切るしか方法はありません。
(1)健康なキューティクルの状態 (2)ダメージを受け、キューティクルがはがれた状態 (3)傷みが激しく、線維状のコルテックスがむき出しの状態 |
パーマやカラーリングは、人それぞれ、その時々の毛髪のコンディションによって、傷み具合が変わってきます。残念ながら、「何ヶ月に1回ならOK」という指標を示すことはできませんので、美容師の方と相談しながら行うのがよいでしょう。
パーマやカラーリングでおしゃれを楽しむのはステキなことですが、不健康な髪ではおしゃれ効果は半減してしまいます。なるべく髪にダメージを与えないよう、痛んでしまったらそのダメージが髪の内側までいくことのないよう、しっかりとヘアケアしてあげたいものです。