IPX8対応の防水デジカメは生活防水プラスである
IPX8対応の防水デジタルカメラも、前述したような生活防水が活躍するシチュエーションでの使用は可能なのだ。生活防水機能に加えて、水中につけることができるという特性を持っているというわけだ。
かつてのIPX8対応となる防水デジカメはかなり大きなものが少なくなかったが、μ770SWや三洋電機のDMX-CA65、ペンタックスのOptioW30などは『フツーのデジタルカメラ』と呼べる大きさに収まっている。
さて、これらのIPX8対応となっている防水デジタルカメラ、水没しても安心ということで海やプールでも利用できる。
ただ、一口にIPX8対応のデジタルカメラといっても対応している水深は製品によって差異があるのだ。
▲μ770SWをはじめとしたIPX8対応ならどっぷりと水に浸かってから引き上げてもなんの問題もなし。 |
DMX-CA65は1.5m、OptioW30は3mμ725SWは5m、μ770SWは10mとなっている。
シュノーケリングには充分対応できるが、ダイビングに使えるかどうかはそれぞれの製品スペックをよく確認すべきだ。
スクーバダイビングなどでかなりの水深に潜るというような場合、これら防水デジカメでは役に立たない場合もある。
こういった場合、前述のウオータープルーフケースを利用したい。
また、実は水中にデジタルカメラを入れられるということも、プールや海以外での使用用途もあるのだ。
それはアクアリウムを趣味とする人間にとってである。
特に水草の育成を行うアクアガーデニングの場合、水槽の外からではガラス面や水によって光が屈折してしまうことが多い。
そんな撮影しにくい水草も、水中で直接撮影ができるという利点があるのだ。
ただし、このように水槽内での水中撮影を行う場合、熱帯魚や水草に害を与えないよう、事前によくデジタルカメラを水洗いしておくことを強力にお勧めする。
最後にすべての防水デジカメに共通した注意点を。
水の中に入れたあとは、水滴が残らないていどに清掃しておきたい。
特に海水に浸かった場合はデジタルカメラ本体に問題がなくとも周囲に被害を及ぼす可能性があるのだ。
さて、今回はIPX4対応の生活防水デジカメ、IPX8対応の防水デジカメ、そしてウオータープルーフケースについて軽くではあるが解説してみた。
特に防水デジカメは以前に比べて進化しており、よりコンパクトになってきている。
水辺、水回りでデジタルカメラを使う機会が多いというような場合、優先的に購入の要素してもいいのではないだろうか。