まったく新しい充電池 eneloop
2006年の6月現在、Googleにおいて『ニッケル水素』で検索すると筆者のガイド記事が最上位にくることもあって、ニッケル水素充電池の動向は常にチェックしている。そんな中、去年末に発売された三洋電機のeneloop(エネループ)には発表直後から注目していたのだが、なんとなく使う機会がなく見逃していたのである。
▲なんとなく使わずにいたeneloopだったが……。 |
eneloopもニッケル水素充電池であるのだが新素材を導入しており、その特徴として発表時から以下のものが挙げられていた。
・自己放電が少ない。
・充電済みで販売されているので、買ってすぐに使える。
・通常のニッケル水素充電池の倍となる1000回の充放電が可能。
この中でも、特に自己放電が少ないということは一般的なユーザーのデジタルカメラの使い方、すなわち一度使ったあとにかなり長く放置しておいたままで、また使用する……という形にとってはかなり有利なのではないだろうか。
なお、自己放電の詳細についてはこちらのガイド記事に詳しいので、参照していただきたい。
まずはテスト!
といったわけで、なにはともあれ実際にテストしてみた。テスト内容はいつもの電池耐久テストのレギュレーションを採用している。レギュレーションは以下の通り。
・DSC-MZ1に512MBのCFカードで使用する。*1
・最大サイズ・最小圧縮で撮影する。
・CFカードがいっぱいになったら本体でフォーマットして撮影続行。
・フラッシュは常に焚く。
・バッテリーが原因で撮れなくなったらカウント終了。
CFカードはサンディスク製のものを使用する。
何度か書いているが、DSC-MZ1というデジタルカメラは電池消費が激しいことで知られている。そのため、こういったテストに向いているのだ(テストが早めに終わって楽だという側面も見逃せない)。
▲DSC-MZ1はバッテリー耐久テストに最適のデジカメだ。 |
比較対照として、同時期に発売されていたNi-MH2700を使用してみた。こちらは通常のニッケル水素充電池であり、容量はeneloopの1.35倍にあたる2700mAh。
ちなみにeneloopの容量は二世代以上前の2000mAhとなっている。
さて、どのような結果が出たであろうか。
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・Page1 自己放電が少なくなった新しい充電池、eneloop ・Page2 まずは普通にテストしてみよう ・Page3 驚愕のテスト結果! eneloop恐るべし! ■関連ガイド記事 ・モバイラー必携の充電池はこれだ! 三洋電機「eneloop」に注目<男のモバイルグッズガイド> ・100円電池 VS メーカー電池<節約・やりくりガイド> ・どの電池がもっともデジカメ向きなのか! デジタルカメラ電池耐久テスト! ・ニッケル水素充電池の落とし穴1 自己放電解説編 ・ニッケル水素充電池の落とし穴2 メモリー効果解説編 ・ニッケル水素充電池の落とし穴3 その他豆知識編 ・ニッケル水素VS.リチウムイオン ・メタハイ2600の実力をテスト |