厚みが増したことの利点もあったり
厚みがあることでかえってホールド感は良好になっている。これはスライドカバーの横に段差があるせいでもある。ただし、液晶ディスプレイが見づらいということを無視すれば、だが。あまりにも余白がないために自分の右手親指が邪魔になることが少なくなかったほどだ。
▲背面。ちょっと余白が足りなさすぎるのでは……。 |
まあ、背面のほぼすべてが液晶ディスプレイであるFinePix A10などに比べればまだマシともいえるのだが。
もうひとつ、厚みがあることの利点がある。バッテリーライフだ。比較的大型のリチウムイオンバッテリーを搭載することができたため、CIPA準拠で240枚だったバッテリーライフが420枚となっている。
これは充分に胸を張って『スタミナデジカメ』を称することのできるレベルといえるだろう。
デジタルカメラとしては使い勝手はよし
質感は落ちているが、デジタルカメラとしての性能は削られた部分はないように思われる。撮影感覚もほとんど変わっていない。公称の起動速度は約1.3秒でDSC-T9とまったく同じ数字。実測やDSC-T9との比較でも違いは感じられなかった。わずかに公称撮影間隔が1.2秒から1.4秒になっているが、これは画素数が増加したことに起因しているのだろう。
▲レンズはDSC-T9とまったく同じ屈曲ズームレンズを搭載している。 |
オートフォーカスなどの速度もほぼ同等。さくさくとした撮影ができるDSC-T9の使いやすさは損なわれていない。
また、ハイブリッドな手ぶれ対策はDSC-T9がISO640までの高感度対応だったが、DSC-T30ではISO1000までの対応となっている。
このあたりは実際の撮影画像を見比べてもらったほうがいいだろう。
まだ枚数的には少ないが、いくつかテンプレートとして撮影している画像も撮影してきており、実際に見てみていただきたい。
なお、本レビューではDSC-T9との比較を中心にお送りする予定だ。
・Page1 スペックは確かに上位機種なのだが…… ・Page2 ボディが厚くなったことには利点も ・Page3 Cyber-shot DSC-T30 スペック&実写画像 |
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