中抜けを防ぐ方法とは?
▲ポートレートでもこういうミスは時々ある。 |
弥生 「博士、なんでいきなり写真なんですか?」
博士 「いや、これはずーっとあとに解説予定の『ボケ味』の回に使おうと思って撮影しておいた写真の失敗作なんじゃが、とりあえず今回のテーマにも使えるかなと。手前の被写体にピントが合わず、背景にピントがあってしまう……こういうことじゃな」
弥生 「はい」
博士 「これを専門用語で『中抜け』というんじゃな。中央の空間にピントがあってしまった写真のことじゃよ」
弥生 「わたしの場合も、まさにこういう状況ですねぇ……あ、それで簡単に対処できるんですよね?」
博士 「うむ、弥生君の持っているデジタルカメラは?」
弥生 「これです。フツーのコンパクトスタイルのですよ」
弥生くんが取り出したのは、去年購入したという手ぶれ補正機構つきのデジタルカメラ。
去年のベストセラーのひとつです。博士も何度か手にしたことがありました。
博士 「ふむ、普通のオートフォーカスを搭載しとるな。これならすぐ撮れるようになるわい」去年のベストセラーのひとつです。博士も何度か手にしたことがありました。
弥生 「ホントですか?」
博士 「時に弥生くん、マニュアルを読んだことは?」
弥生 「ないです。読まなくてもなんとなーく使えちゃったもので……」
博士 「ふーむ……ホントはマニュアルを読むとあっさり解決することなのだが……」
弥生 「すいませ~ん」
博士 「つまり、今回のテーマはピントを合わせたいと思ったところに、ちゃんと合わせて撮れるようになりたい ── と、まあこういうことじゃな」
弥生 「はい、そうです! 長い前振りでした」
やっぱりマニュアルは読もう! というわけで、思ったところにピントを合わせるためにはどうすればいいのでしょうか。
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