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手動ズームが心地いい! Finepix S9000

復活を遂げたFinepixがさまざまなバリエーションをふたたび出すようになってきた。今回はネオ一眼シリーズのハイエンド。28-300ミリ相当の手動ズームレンズは実に心地いい撮影感覚を提供している。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

Finepix S9000 プレレビュー

35ミリ相当で28-300ミリという高倍率ズームを搭載したFinepix S9000。ぱっと見ると、Finepixが久しぶりに高倍率ズーム戦線に復帰しただけであるかのように思える。
しかし、このFinepix S9000は他社の高倍率ズーム機とはちょっと違う。

富士フイルム
Finepix S9000
市価 79,800円
発売日 2005年8月20日

10.7倍という半端な倍率だが……

Finepix S9000の最大の特徴は35ミリ換算で28-300ミリという10.7倍のズームレンズを搭載していることだろう。
35ミリ換算で28-300ミリのズームレンズは、一眼レフにおいてはさまざまなシーンを1本で撮影することができるユーティリティ性の高いレンズとして使われることが多い。


広角から望遠まで使えるということで、非常に便利なのである。
筆者も銀塩用に一本所有している。

特にデジタルカメラにおいては、CCDがフィルムよりも小さいという特徴から望遠に強いという特徴がある。そして、それは広角に弱いということも同時に意味しているのだ。

特にコンパクトスタイルのものや本機のようにレンズ一体型で広角端が28ミリからというデジタルカメラは本当に少ない。
筆者の知るかぎりでも片手で数えられるほどだ。

手動ズームは軽快!

もうひとつ、このズームレンズには大きな特徴がある。
それは手動ズームであることだ。

高倍率ズーム機にかぎらず、コンパクトスタイルのものも含めて他のほとんどのデジタルカメラは電動ズームを搭載している。
電動ズームはスイッチ式であるため、自分の望む構図で止められないことすらある。
また、速度の面でも問題になることがある。

レンズにも35ミリ換算での数値が書かれている。

しかし、これらの問題は手動ズームである本機には存在しない。
これは実際に使ってみなければ分からない使い勝手のよさなのだが、自分の好きなところに好きなだけの速度でピタリとズームを決められるのは、非常に心地いい感覚だ。

もうひとつ、Finepix S9000の大きな特徴として、900万画素のハニカムCCDを搭載しているということがあるだろう。
解像度において多くのデジタル一眼レフですら凌駕することになったわけだ。

たしかにFinepix S9000の解像度は高い。
しかし、900万画素という高画素化は利点だけではないようだ。
Page2へ)

・Page1 手動ズームは使いやすい
・Page2 900万画素の功罪が……

バッテリーは単三電池4本。できるかぎり、ニッケル水素充電池を使いたいところだ。
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