ユーザーにとって歓迎すべき統一規格
実際にCIPAの電池寿命測定規格が制定される以前と以後のメーカーの表記を比較してみよう。・オリンパス X-3 電池寿命に関するFAQ
・オリンパス X-2 電池寿命に関するFAQ
上がCIPA規格制定後発売されたデジタルカメラで、下がそれ以前のものだ。
下のものでは、メーカーによって設定された条件での撮影可能枚数はわかるが、他社デジタルカメラとの比較がまったくできなかったのだ。
ただ、CIPAのバッテリーテストにも、いくつか疑問点がないわけではない。
たとえば『1枚撮影するごとにズームをワイド端からテレ端(もしくはその逆)にズームさせる』というような項目があるのだが、これがなんのための項目なのかよくわからない。
まあ、電動ズームがほとんどであるから、ズーミングを電力消費の一部と考えるのであろうが……。
しかし、それでも統一された規格の下に撮影可能枚数が語られるようになったのはいいことだ。
一般のユーザーにとっても、購入に際しての比較ができるようになったという面は大きい。
特に旅行などの場合、バッテリーライフによって充電器や予備電池を持っていくか否かが決まるだろう。
デジカメ選びのポイントとして、バッテリーライフの比較ができるようになったというわけだ。