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デジタルカメラの基礎知識(6) 魅惑の宝箱、CCD RAW(2ページ目)

CCD RAWとは画像エンジンを介さずに得られたいわば『生』の記録データだ。このためにファイルサイズは数倍になり、撮影間隔は長くなる。しかし、そこには抗しがたい魅力があるのだ!

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

CCD RAWはつらいよ?

CCD RAWで撮影することのすべてがいいことばかりではない。
以下のような弊害も生まれるのだ。
1)撮影枚数が低下する
多くの場合、CCD RAWのほうがJPEGで記録するよりも情報量が多いため、圧倒的に容量が増える。
つまり、同じ容量のメモリーカードを利用した場合、撮影枚数は必然的に低下する。

ここではEOS-1D MarkIIで比べてみよう。EOS-1D MarkII仕様一覧表
まず、EOS-1D MarkIIの最大解像度は3504x2336である。
この解像度において最高画質のJPEGで記録する場合、平均的な画像のファイルサイズは約2.8MB。
同じ解像度でCCD RAWにおいて記録すると、約8.3MBとなる。
約3倍の容量増となる。つまり、同じメモリーカードを利用したときに、撮影枚数は1/3になるわけだ。

2)撮影間隔が長くなる
1)に関連していることだが、容量が増大しているため記録が極端に遅くなることが多い。
ヘタをすると10秒以上、最新の機種であっても数秒かかることが多い(ただし、CCD RAWデータを扱えるデジタルカメラの多くにはバッファが積まれているので、記録中に撮影できなくなるということはない……バッファの限界まで撮影してしまえば別だが)。

と、ざっとここまで見てみると、不利な点ばかりのように思える。
しかし、それらの不利な点を覆す利点があるからこそCCD RAWは利用されているのだ。

その利点とは?
Page3
Page1 CCD RAWっていったいなに?
Page2 RAWデータには弊害も……
・Page3 RAW is WAR!!
■関連ガイド記事
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