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デジタルカメラレビュー LUMIX DMC-FZ10レビュー

12倍ズームレンズを搭載したLUMIXのFZシリーズが400万画素になって、あらゆる意味でスケールアップ! 明るいレンズに手ぶれ補正機構。必要と思われる機能はみんな揃ったワンランク上のデジカメをレビューします。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

12倍ズーム搭載で手ぶれ防止機構つき!

DMC-FZ1/FZ2で他社同ジャンル機の一歩上を行くパナソニックの12倍ズーム搭載機が400万画素になってあらゆる意味でスケールアップ!
もちろん、手ぶれ防止機構もありで初心者にやさしい仕様。
ただ、その外見にはちょっと驚くかもしれない。
パナソニック LUMIX FZ-10定価オープンプライス市価(2003年10月現在)69,800円発売日2003年10月24日

CCDとともにレンズも巨大化!

「うわ、デカっ!」
まず、パッケージを開けての第一声がこれだった。
DMC-FZ1/FZ2の大きさを知っていたこともあって、「まあ、大きくなったとしても一回り大きくなったというところかな~」ていどに考えていたのだが、これが大きな間違い。

DMC-FZ2と比べると「ドデカい」としか形容のしようがない。
それもそのはず、12倍光学ズームでありながら全域開放F2.8というレンズを搭載しているのだ。
いくらデジタルカメラが銀塩に比べて望遠に有利とはいえども、このレンズはなかなかすごい代物だ。

同梱されているレンズフードを装着した図。筆者の中でモビーディックと命名された。
DMC-FZ2から全域F2.8という性能を引き継いだともいえる。
しかし、CCDを大型化しながらも同じF値をキープするためには、レンズも大型化する必要がある。バランスの面でも非常な苦労があったはずだ。
そういった苦労をしつつも全域F2.8というスペックを実現したことには素直に敬意を表したい。
200万画素のDMC-FZ2と並べてみた。レンズの大きさは圧巻だ。

あらゆる意味でスケールアップ?

では、まずはそのスペックを俯瞰してみよう。
レンズは35mm換算で35-420mm、そしてデジタルズームが3倍。最大で1260mm相当ということになる。
また、パナソニック独自の手ぶれ防止機構が組み込まれている。
これによって、かなり遅いシャッター速度でも安心してシャッターを切ることができるようになっているのである。

ざっとスペック的にはすべての面で他社の10倍ズーム搭載機を上回っている製品となったわけだ(が、値段も一回り上のレベルになってはいるのだが)。

大きなレンズのため、フラッシュは高く掲げられるようになった。
採用メディアはもちろんSDカード。
そして撮像素子にはDMC-FZ2の200万画素から大きく増えた400万画素CCDを搭載している。
単に画素が増えただけではなくCCDのサイズも一回り大きくなっている。特に解像感において期待が持てそうだ。

一回り大きな12倍ズームの力を試してみる。

さて、12倍ズームの威力はいかほどのものか、なにはともあれ試してみよう。
(クリックで実画像表示) ワイド端(35mm相当)光学テレ端
(12倍/420mm相当) デジタルズーム使用(36倍/1260mm相当)
やはり、10倍ズームよりも一歩踏み込んだ望遠が魅力だといえる。

そしてもうひとつの目玉機能である手ぶれ補正機能を見てみよう。
(クリックで実画像表示) 手ぶれ補正オフ
(12倍/420mm相当)手ぶれ補正オン(12倍/420mm相当)
やはり手ぶれ補正機能の威力は凄まじい。
雨交じりの曇天の中、望遠端で撮影したという手ぶれの出やすい条件ではある。しかし、これほどまでに如実に効果が出るとは思わなかったほどだ。

次ページではレンズ以外のDMC-FZ10の性能を見てみたい。
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・モービディック登場!
・12倍ズーム+手ぶれ補正+400万画素=FZ10
家電企業による憎い心配り
LUMIX DMC-FZ10 実写画像&スペック
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