ハワイ/ハワイロングステイ・移住

ハワイで不幸になる人々。楽園で患う心の病(4ページ目)

せっかくハワイで夢の移住生活を実現しても、夢と現実のギャップに悩み、心の病にかかってしまう方もいらっしゃいます。ホノルルで心理カウンセリング業を営む丹羽先生にお話をうかがいました。

執筆者:上野 元

とにかくひとりで悩まない

ハワイで患う心の悩み
海や公園など、自然あふれる場所で心に刺激を受けるのも、落ち込んだ気分の解消に役立ちます。
憧れて住んではみたものの、心に悩みの種を抱えてしまったら、どうすれば良いのでしょう? 

丹羽先生からのアドバイスは、とにかくひとりで悩まないこと。

「ひとりで悩んでいると、自分だけが世の中で一番不幸、みたいなネガティブな思考のループに迷い込み、どんどん悪化していってしまいます。もし身近に何でも相談できるお友だちがいない時には、ネットのコミュニティに参加してみたり、気軽に専門家に相談されることをおすすめします。」

もちろん深刻な状況になったら専門家に頼るのが原則。でも、それ以前の「ちょっと気分が落ち込んで……」などのような軽度や急性のうつ症状であれば、思考の切り替えで解決されることもあると言います。

「人生や幸せは、自分次第。皆さん、幸せになる条件をすでに持っているのです。ちょっとした考え方の切り替えで、人はずいぶんと変わっていけるものなんですね。」

■丹羽先生から「気分を変える」ためのアドバイス

1.プラス思考を心がける
 (ダメな理由ではなくて、大丈夫な理由を探す。失敗ではなく成功したことを数える。小さな成功でも祝って祝って、勝ち癖をつけてしまうなど。)

2.社会や他人からの見方を判断基準にするのはやめ、自分を基準におき、ありのままの自分で生きる。どんな自分になりたいのか、どんな自分になり得るのかという自己実現の視点を持つ。

3.アメリカやハワイと日本の文化の違いを理解し、それに適したコミュニケーション・スタイルやスキルを身につける。

4.気分が落ち込んだときは「笑う」努力を。笑えることをしたり見たりして、内側に落ち込みを貯めてしまわないという、セルフコントロールの技術を身につける。

5.漠然とした夢の他に、具体的で達成可能な目標を持ち、行動する。

6.あらゆるサポートを利用したら、コントロール不可能なことをコントロールしようとして無駄にあがかず、「人事を尽くして天命を待つ」気持ちで覚悟を決める。


身体を患ったときと同様、心の悩みも、十人十色。解決法もそれぞれに異なります。上記はあくまでも「気分の落ち込み」を解決するヒントですが、深刻な状況であれば、ぜひ専門家にご相談ください。


※ガイドの「移住ストーリー」学生生活編では、移住直後のガイドの心理面での変化なども織り込んでいます。言葉や文化・習慣の違いのギャップは、程度の差こそあれ、皆、同様に経験していること。自分だけが……とひとりで悩まず、ハワイ移住生活を軌道に乗せられることを祈っています。
 ⇒ ガイドの「移住ストーリー」学生生活編


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