とにかくひとりで悩まない
海や公園など、自然あふれる場所で心に刺激を受けるのも、落ち込んだ気分の解消に役立ちます。 |
丹羽先生からのアドバイスは、とにかくひとりで悩まないこと。
「ひとりで悩んでいると、自分だけが世の中で一番不幸、みたいなネガティブな思考のループに迷い込み、どんどん悪化していってしまいます。もし身近に何でも相談できるお友だちがいない時には、ネットのコミュニティに参加してみたり、気軽に専門家に相談されることをおすすめします。」
もちろん深刻な状況になったら専門家に頼るのが原則。でも、それ以前の「ちょっと気分が落ち込んで……」などのような軽度や急性のうつ症状であれば、思考の切り替えで解決されることもあると言います。
「人生や幸せは、自分次第。皆さん、幸せになる条件をすでに持っているのです。ちょっとした考え方の切り替えで、人はずいぶんと変わっていけるものなんですね。」
■丹羽先生から「気分を変える」ためのアドバイス
1.プラス思考を心がける
(ダメな理由ではなくて、大丈夫な理由を探す。失敗ではなく成功したことを数える。小さな成功でも祝って祝って、勝ち癖をつけてしまうなど。)
2.社会や他人からの見方を判断基準にするのはやめ、自分を基準におき、ありのままの自分で生きる。どんな自分になりたいのか、どんな自分になり得るのかという自己実現の視点を持つ。
3.アメリカやハワイと日本の文化の違いを理解し、それに適したコミュニケーション・スタイルやスキルを身につける。
4.気分が落ち込んだときは「笑う」努力を。笑えることをしたり見たりして、内側に落ち込みを貯めてしまわないという、セルフコントロールの技術を身につける。
5.漠然とした夢の他に、具体的で達成可能な目標を持ち、行動する。
6.あらゆるサポートを利用したら、コントロール不可能なことをコントロールしようとして無駄にあがかず、「人事を尽くして天命を待つ」気持ちで覚悟を決める。
身体を患ったときと同様、心の悩みも、十人十色。解決法もそれぞれに異なります。上記はあくまでも「気分の落ち込み」を解決するヒントですが、深刻な状況であれば、ぜひ専門家にご相談ください。
※ガイドの「移住ストーリー」学生生活編では、移住直後のガイドの心理面での変化なども織り込んでいます。言葉や文化・習慣の違いのギャップは、程度の差こそあれ、皆、同様に経験していること。自分だけが……とひとりで悩まず、ハワイ移住生活を軌道に乗せられることを祈っています。
⇒ ガイドの「移住ストーリー」学生生活編
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