さつまいもとカルダモン
カルダモンは、香りの王様と呼ばれ、清涼感あふれる甘美な香りと、軽やかな苦味が特徴です。インド南部やスリランカ原産の多年草で草姿はミョウガやショウガに似ており、その種子を乾燥させたスパイスです。カレー粉の原料に欠かせないスパイスで、インドのお肉料理には欠かせません。ソース、ドレッシング、ピクルスや肉、魚介料理のくさみ消し、お菓子類の香り付けなど広く使われています。
中近東ではコーヒーに加えたカルダモンコーヒーが好まれており、インドでは食後、口をさわやかにするために粒をかんだりします。マサラティ(チャイ)にもよく使用されます。
このスパイスとさつまいもの相性はとても良く、私自身、昔からさつまいも入りのケーキに香り付けに使ったりしていたのですが、今回はスープの引き締め役として使ってみました。
このスープの作り方はとても変わっています。全体をミキサーにかければポタージュスープになるのですが、あえてそういう手法をとらず、角切りにしたさつまいもと、ある加工をしたさつまいもをミックスさせることで、独特の食感を出してみました。