☆朝イチの活力=1日の原動力 |
朝からクリームたっぷりのケーキでも大歓迎!と言っていたのは洋菓子ガイドの下井さん。「さすが洋菓子ガイドね!」とその場にいた人は口々に驚いていましたが、「私も大歓迎。どっしりしたガトーショコラでも大丈夫!」と、心の中でつぶやきました。
甘いものが苦手な人はともかく「朝からケーキなんて。」と思ってしまうのは、子どものころ、朝ごはんの前にお菓子を食べようとして、ご両親に叱られた記憶があるからではないでしょうか。充分に大人になった今でも、その時の「後ろめたい気持ち」をずっと引きずっていて、「なんとなく」いけないことのように思っているのでは??
そんな意地悪な考えをしてしまうほど、私にとっての「朝の甘いもの」はごく普通のことで、むしろそれが1日の活力になっていると感じます。もしあなたが甘党なら、迷わず「朝の甘いもの」を試してみてください。
朝目覚めた時、ちょっと夢見が悪くても、今日の憂鬱な会議のことを思い出してしまっても、むしろそんな時こそ甘い朝食が必要なのかもしれません。オススメしたいのはチョコレート!
☆朝からガトーショコラ! |
その昔、『神様の食べ物』として王侯貴族の飲み物であったカカオ。アメリカ大陸のインディオの間で貨幣価値のあった貴重なカカオの実。純粋なカカオはかなり苦いもので、そのままではとても食べられるものではありません。ところが乳製品、砂糖、バニラ、卵、フルーツなどと一緒になることで、魔法のような変身を遂げるのです。
近年のブームによって、チョコレートが身体に与える様々な効能が分かってきました。ココアが毎朝の日課、という方もいらっしゃるのでは??中でもがんや動脈硬化の原因といわれる活性酸素の働きを押さえてくれるカカオポリフェノールは、広く知られることになりましたよね。さらに血圧とコレステロールの上昇をおさえる食物繊維や、カルシウム・マグネシウムなどの豊富なミネラルも含んでいます。そしてチョコレートの香り成分が、集中力や記憶力を上げることも分かってきたそうです。【日本チョコレート・ココア協会より】
“褐色”を表現する時にも使われ、誰もがたやすく想像できるチョコレート色。濃厚な甘み。舌の奥で感じるかすかな苦み。カカオと混ざり合った素材の香り。チョコレートの代役がつとまる他の素材なんて、全く思いつきません。
ここまで読んでも後ろめたい気持ちを消せないあなたのため、様々な効能が期待できるココアパウダーに、大豆やナッツを合わせて身体に優しいチョコレートケーキを焼いてみました。タイトルの「フリアン」は、メレンゲの力で膨らませるアーモンド風味の小さなケーキのこと。通常、アーモンドプードルを使うところを、ちょっぴりアレンジしたレシピは次のページで詳しく……。
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