精進の精神で、新米を主役にするおかず今年もまた、新米の季節になりました。新米を美味しくいただくために、何をおかずにすればよいかしら、、と考えた時、ふと精進料理を思いました。 自然の恵みに感謝し、美味しいごはんを食べるためにいつもよりほんの少しだけおかずに手をかける。お米を、野菜を、肉を、、素材を味わうおかず。 京都のお寺や専門店でいただく精進料理は、私たちにとってはかなり非日常の世界ですが、精進料理とはその土地土地にあるごくありふれたもの。本来、お寺で育てた野菜やいただき物を使って作る、それが基本です。 例えば京都の精進に湯葉や豆腐や生麩が多いのは、地のものをひたむきに使った結果。京野菜や湯葉や豆腐を使うから精進料理なのではなく。 精進料理に何か流儀があるとすれば、それはもてなしの心、つまり「手間」を食べていただくということなのだそうです。手間とは素材に無駄を出さず、活かしきるための創意工夫のこと。人をもてなすために、限られた食材を使って様々な調理法が生み出され、伝えられ、その味が発展していった精進の精神をほんの少しだけ意識して、今年の新米を楽しんでみませんか。 手間を惜しまず作る、ごはんが進むおかずを3品ご紹介いたします。 |
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※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。