おからを使った料理やお菓子はすっかりお馴染みになりました。おからが入るケーキや焼き菓子は、水分を閉じこめて逃がさないのでとてもしっとりとした食感です。おから、全粒粉、そば粉、そしてきび砂糖を使ったとてもヘルシーなお菓子を2つご紹介します。 ひとつ目はそば粉と卯の花のはちみつぼうろ。このレシピは一般的なクッキーの作り方と同じで、マーガリンやブラウンシュガー、アーモンドプードルといったカタカナ素材も入るのですが、色も味も形も「クッキー」ではなくて「ぼうろ」と呼びたくなる素朴なお菓子。時間が経ってもしっとりしていて、甘味控えめ、しょうが風味がアクセントのやさしいお茶うけです。 ふたつ目はそば粉と卯の花のメイプルバナナケーキ。バナナの甘味があるのでお砂糖の量は極力控えめ。でも、せっかく焼くケーキ。甘くないお菓子ではつまらないので、ツヤを出すために仕上げに塗るメープルシロップで甘味を補充しました。表面に甘さを感じることができるので生地に混ぜ込むお砂糖の量を減らすことができ、この方法はオススメです。
●おからは、ラップなしでレンジにかけるとサラサラの粉状になります。繊維たっぷり、低カロリー。お菓子の材料として最適!買ってきたおからは50gずつくらいに小分けして、ラップに包んで冷凍しています。いつでも使えて便利。サラサラにすればどんな粉ともなじんでくれますが、私はそば粉と合わせるのが気に入っています。
●全粒粉は、胚乳、胚芽、外皮すべてを粉末にしてあるので、胚芽の部分には鉄分やビタミンB群、ビタミンE、ミネラル、そして外皮には不水溶性の食物繊維がとても豊富。小麦粉本来の恵みをまるごと摂取できるので、オススメの製菓材料です。最近は国産メーカーでも全粒粉を扱いはじめているので、比較的手に入りやすくなりました。
●きび砂糖はブラウンシュガーとも呼ばれているもので、原料糖から汚れやごみを取り除いてそのまま食用として使えるようにしたもの。そこからさらに、洗浄や精製を重ねたものが上白糖やグラニュー糖、三温糖(精製の過程で加熱されて生じるカラメルのおかげで黄土色になっている)などになるので、サトウキビが持っている本来のミネラル量や風味は、断然きび砂糖の方が高いと言えます。
●そば粉は最近注目を浴びている日本の伝統的な素材。そばの実を細かく挽いたもので、穀物の中では特にビタミンB群(玄米よりも多い)やポリフェノールの一種のルチン、良質のタンパク質を含みます。粘りが出にくい粉なので、小麦の粉と混ぜて使う方法が一般的。焼き菓子に使うと香りが引き立って、ホッとする素朴な味に。 |
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*そば粉とおから。ふたつのナチュラルスイーツ*
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※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。