preserved foods(プリザーブドフーズ)。ストック・保存食材のことです。
キッチンの戸棚や冷凍冷蔵庫に常備しておくと便利な食材、乾物、缶・瓶詰などを使って
「手抜き」と言わせないスタイリッシュな食事を。

第2回目はお昼の食卓。「コレクションする楽しみ*粉物」です。

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キッチンにストックされている食材。それはその人の料理観が表れると言っても言い過ぎではないと思います。家族のため、自分のため、健康のため。その時々の食べたいものや必要なものを吟味して揃えていくうちに、その人の料理スタイルまで作り上げられてゆくのだと思います。

缶詰めや瓶詰め、乾物でも調味料でも、品揃えの豊富なパントリーは、料理のバリエーションを広げ、たくさんの種類の素材を食べることで健康にもつながります。ワンパターンになりがちな家庭料理も、いつもは入れない乾物を使ってみたり、スパイスをひとつまみ加えてみたりするだけで、新しい料理が生まれます。

私のパントリーは、豆類や穀類、海草などの乾物、イタリアンに使うトマトやオリーブ、ハーブ入りのマスタードやペースト類。そして乾燥ハーブ、スパイス、世界中の海の塩、あらゆる原料から作られた砂糖、各国料理に使える珍しい調味料類が特に豊富です。これらは以前から自覚していたことだったのですが、この記事を書くためにあらためて自分のパントリーを眺めてみると、実は「粉物」のストックがとても多いことに気づきました。

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薄力・強力粉をはじめ、オートミール、そば粉、きな粉、コーンフラワー、コーングリッツ、全粒粉、グラハム粉、小麦胚芽の粉末、何種類もの穀物や木の実や種子をミックスしたグレインズブレッド、ライ麦、セモリナ粉、ライスフラワー。他にもホットケーキミックスやワッフルミックスなどのインスタントミックス粉もいくつか。高ファイバーで身体に良さそうなものがいっぱい!

これらの粉は、時々イベントのように愉しんでいるパン作りを始め、イーストを使わないブランチ向きのクイックブレッドやお菓子作り、刻んだ野菜とお焼きにしたり、揚げ物の衣に使ったり、薄力粉と同じような使い方で知らず知らず活躍していることが分かりました。

そんな中でも粉物のストックを自由自在、応用自在に使いこなせるソーダブレッドは、思いついたらすぐ焼けて、1人のランチにも、誰かと一緒のランチにも大活躍のホームメイドブレッドです。少しくらいこねすぎても、水分量や材料の計量が多少曖昧でも、そして何を入れてもまとまる。一度この素朴な味を覚えたら必ずまた焼きたくなる、発酵いらずのクイックブレッドなのです。ちなみにソーダブレットの「ソーダ」はベーキングソーダ(重曹)のこと。ソーダブレッドを作るためになくてはならない材料のひとつにプレーンヨーグルトがありますが、重曹はこの酸と反応して炭酸ガスを発生し、その作用で膨らむのです。

今回は、私のとっておきソーダブレッドレシピを2種類ご紹介しましょう。
たっぷりすりおろしたにんじんとディル、カッテージチーズを組み合わせたしっとりヘルシーブレッドと、何種類もの穀物ミックス粉とオートミール、くるみ、スパイスなどを混ぜ込んだとびきり香りの良いカントリースタイルの2種類です。

ソーダブレッドは、どうしても必要な重曹やヨーグルト以外、この材料を使わなくてはならない!という決まりはありませんので、ご紹介する2つのレシピを、あなたのオリジナルを思考するヒントにして下さいね。「そういえば粉物のストックが多いわ」という方はもちろん、一度作ると味のバリエーションを求めてどんどんストックを増やしたくなる危険性(☆!)がありますのでご注意下さいね。

次のページでは、コーングリッツ入りのにんじんとディルのソーダブレッドをご紹介します。


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