葉っぱの先までピンと張った元気な野菜を目の前にすると、できるだけシンプルに料理したいと思いませんか?生のままかじってみたいと思いませんか?おいしい野菜を食べてはっとすることがありませんか? 夫婦ふたりの平均年齢が30歳を超えると、野菜の消費量がぐっと上がる、といわれています。「あなたの一票」でお聞きしたところ、野菜の購入に何らかのこだわりを持っている人が98%、野菜が好きですか?という質問では肉よりも野菜が好き、という方が80%近くになりました。関心の高さが表れていると思います。 ------------------------------------- 食の安全を脅かす問題が数々起こり、食そのものを見直す動きが広がる中、その運動が注目されている「スローフード」ですが、これは単にファストフードに対極する言葉ではありません。スローというのはゆっくり食べる、という意味だけではなく、消えてゆく可能性のある伝統食材や郷土料理を守ること、質の良い食材を提供する生産者を守ること、そして子どもたちを次世代の食文化の担い手に育てる運動のことです。 できるだけ新鮮なこだわり野菜のみを使って、これ1品で完結するひと皿を作ってみました。野菜の甘みを一番上手に引き出せる「蒸し煮」という方法で、各素材を別々に下ごしらえします。大きめのお皿に絵を描くように自由に盛り付け、美味しい野菜を目と舌でじっくりゆっくり味わってみて下さい。 「野菜を食べる日」を作るのも良いかもしれません。次のページでは不思議な透明トマトスープや、本当にゆでただけ??とおもわず唸るにんじんレシピも一緒にご紹介します。 ----------------------------------------------------------------------- |
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◆ ◆ 彩り野菜のエチュベ ◆ ◆
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★note... 「エチュベ=蒸し煮」。ほんの少しの水で蒸した野菜は甘みが充分引き出されて本当に美味。この料理は野菜の質で味が大きく左右されます。是非とも、とことんこだわって選び抜いたおいしい野菜でおためしを。野菜は一度に蒸すのではなく、いくつかのグループに分けて別々に蒸しますが、下のレシピは全てお湯が沸騰してからの蒸し時間です。それぞれに使う塩はほんの少量。塩味をつけるためではなく、甘みを引き出すためのひとつまみです。 お好みでオリーブオイルと黒こしょうを添えても良いけれど、私は「何もつけずに」をオススメ。 |
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~ BGM for VegetableFoods ~ | |
C.Debussy Preludes, Premier Livre-Les collines d'Anacapri (ドビュッシー/前奏曲第1巻より「アナカプリの丘」) |
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※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。