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デルタ航空で行くアトランタの旅(4ページ目)

世界中のパワーエリートから高く支持されているデルタ航空のビジネスクラス。それを体験取材するため、2009年5月から週11便に増便された同社の主力路線、成田/アトランタ線を利用してみました。

執筆者:秋本 俊二

全シートを窓側か通路側に

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キャビン前方に50席が配置されたビジネスエリート・シート
成田/アトランタ線に導入されているボーイング777-200ERのビジネスクラスのシートについても、簡単に紹介しておきましょう。

日本路線のキャビン仕様は「ビジネスエリート」と「エコノミー」の2クラス制で、「ビジネスエリート」はキャビン前方に50席を配置しています。一人ひとりが広々としたスペースを確保できるよう客室を再設計し、ミドルシート(真中席)を廃止。すべての乗客が窓側か通路側を確保できる2-2-2のレイアウトにしました。座席幅は53センチ、前後のシートピッチは152センチ。リクライニング角度は160度で、レッグレストやヘッドレスト、ランバーサポートが付いています。

乗客一人ひとりの居住性を高めただけではありません。フライト中に仕事に集中したい人たちのための装備も整っています。各シートには、ブックライトや、ノートパソコン用のAC110ボルトの電源コンセントなども完備。AC電源ポートを利用する場合には特別なアダプターは必要ありません。こうした設備をフルに活用することで、長時間のフライトを充実したビジネスアワーに変えることが可能です。

成田/アトランタ線は出張での渡航らしいスーツ姿の乗客も多く、離陸後しばらくするとテーブルにノートPCを広げ、仕事に集中している様子が目につきました。

エコノミーも高級感ある革張り仕様

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“LATHER”ブランドのアメニティキットは女性客にも人気
そうしたビジネスシーンを見かける一方で、シートに設置されたパーソナルモニターを引き出して、映画を観たり音楽を聴きながらリラックスしている人も少なくありません。777-200ERには、ビジネスクラスはもちろん、エコノミークラスにも全シートにパーソナルモニターを搭載。新作映画や懐かしの名作映画、コメディ番組、ニュース、スポーツ、各ジャンルのポピュラーミュージックの豊富なセレクション、人気のテレビゲームなどのメニューが提供されています。ちなみにエコノミークラスも、シートは高級感のある革張り仕様です。

ついでに、ビジネスクラスで提供されるアメニティキットについても触れておきましょう。「ビジネスエリート」の利用者には、デルタのロゴマークが付いたポーチが配られます。そのアメニティキットの中身は、歯ブラシ、歯磨き粉、マウスウォッシュ、靴下、耳栓、ティッシュ、ボールペンのほか、“LATHER”ブランドのリップクリームとモイスチャライザー(ボディおよびハンドクリーム)など。LATHERはアメリカの高級ホテルなどで導入されている有名ブランドで、全米各地にショップをオープンしているほか、ニューヨークではスパもオープンしています。

デルタ航空のある日本人社員は「個人的には、ゆずの香りがするボディクリームやハンドクリームが好きですね。それと、ブランケットも多くのお客さまに好評です。ブランケットというよりは、キルトのベッドカバーのような感じ。キットのポーチと同じおしゃれな茶系の色で統一されていて、自分のプライベート用にも欲しくなってしまいます」と話していました。

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