ハンドメイド・手芸/ハンドメイドの実例

リサイクル感覚の手芸フックド・ラグの魅力 フックド・ラグ作家に聞く(2ページ目)

フックド・ラグの魅力について、もう少し深く掘り下げるために、フックド・ラグの本の著者に直撃インタビュー!

執筆者:佐々木 純子

それでは、初心者の方が始めようとしたときに、これらの材料のウールはどこで手に入るのでしょう?
材料のウール地は、おうちにある着なくなってしまったウールのコートやスカートで十分。思い通りの色がないときは、絵の具を混ぜるように何色かを混ぜ合わせて使ってみてください。色の深みが出て、面白くなりますよ。チェックのスカートなどは、無地よりも刺した感じが面白いので気に入って使います。また、白っぽいウールを思い通りに染めて使うのも楽しいですね。化繊が入っていると染まりにくいですが、ウール100%なら市販の染料で簡単に染めることができます。

先生のご自宅にはたくさんのウール地がストックされているとお聞きしましたが、どうやって収納されているのですか?
おかげさまで、着られなくなったウールの洋服をみなさんからたくさんいただきます(笑)ただ、そのままでは収納が大変なので、スカートなどは、ボタンやファスナーの付近は切り取ってしまい、平面の一枚布にします。さらに30cm位の短冊状にしておきます。こうするとかさばらず、色を選ぶときにも楽ですよ。

特殊な道具が必要のようですが、何を揃えればいいのでしょうか?
パッチワーク用のフープ(円形の枠)と、フックド・ラグ専用のかぎ針があればすぐに始められます。フープがない場合は、油絵用の四角い木枠(500~600円)に台布を釘で打ちつけても構いません。かぎ針は、編み物用のかぎ針では、引き上げるときに滑って大変なので専用のものを購入しましょう。私はアメリカの製品を使っていますが、クロバーの製品もあります。ウール地をひも状にカットするにはロータリーカッターや専門のマシンがありますが、それらは必要に応じて揃えていけばいいと思います。

最後に、このサイトをご覧になっている手芸好きなユーザーの方々にひと言お願いします。
フックド・ラグは、誰もが楽しめる手芸です。編み物やキルティングやクロスステッチと同様に、黙々と刺し続けていくと頭の中がからっぽになり、気が付くと時間が経ってしまいます。やりすぎに注意しましょう、と言いたくなるほど夢中になれる手芸です。フックド・ラグはパッチワークとも関連が深い手芸ですので、秋に開催されるインターナショナル・キルトウィーク横浜でも講習会を行います。まだまだ参加者は受け付けていますので、興味を持った方はぜひ申し込んでください。本で紹介した作品も会場に飾られます。


簡単なフックド・ラグの作り方と、先生の著書、講習会のお知らせは次のページへ
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