「アンナと王様」
パッチワークやソーイング好きなら、布に関しては一家言ある方ばかりですよね。それならこの映画に絶対に感激するはず。私自身も布にはうるさいほうですが、映画で布を見て感動できるとは・・・・。衣装だけではなく、敷物やテーブルにかかったインテリアの布まで、すべてがあまりにも美しくてびっくりしたのです。
お金がかかっていることは知っていたのですが、なかなか布にお金を掛ける映画は見かけません。たいていは、派手なドンパチや大掛かりな仕掛けやCG(コンピュータ)に予算を取られるはずです。しかし、この映画には、きちんと選ばれた生地で、きちんと縫製された衣装が山ほど出てくるのです。
ヒロイン役のジョデイ・フォスターは、シャム(タイ)の王室の子供達の家庭教師の役として、イギリスからやって来ます。彼女が着ている英国のドレスの見事さは、ローラ・アシュレイなどのロマンチックカントリーが好きな方なら、うっとりと見ほれてしまうに違いありません。タイの王室側の衣装も見事なタイシルクでステキです。
もちろん、映画のストーリーも、ジョディとチョウ・ユンファのしっとりとした大人の恋が描かれてきて、胸にじんと来ます。二人の抑えた演技に、切ない気持ちがこめられていて、思わず涙してしまいます。
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・アンナと王様
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