B to C ビジネスの成功に必要な条件とは?
B to C、とりわけポータルサイトに代表されるビジネスは、できるだけ多くの消費者をインターネットを経由して集めて、それらの消費者(ユーザ)にモノやサービスを消費してもらうというビジネスです。ビジネスが成功するための要件は2つあります。(1)消費者(ユーザ)をできるだけ多く自社のサイトに集めること
例えばインターネット広告代理店である(株)サイバーエージェントは、自社サイトに多くの人を集める戦略の一つとして、現在サッカーJリーグ、ヴェルディのメインスポンサーになっています。
(2)サービスのラインナップを増やして自社の顧客を満足させること
インターネット業界の各社は、ここ数年の間に盛んにM&A(起業の合併・買収)を進め、顧客へサービスラインナップを広げてきました。例えば、(株)楽天は、検索ポータルのインフォシークや、ライコス、宿泊予約サイトの「旅の窓口」(現楽天トラベル)、ネット専業のDLJディレクトSFJ証券(現楽天証券)などを傘下におさめ、自社の顧客にショッピングだけでなく、多くのサービスを提供できる土台を築いています。
(株)ライブドアも、現在の社名になっている無料プロバイダの旧ライブドアや、電子マネーのビットキャッシュ、日本グローバル証券(現ライブドア証券)を傘下におさめています。
インターネット業界の企業はますます複合的に!
以前は楽天であればショッピング、Yahooはポータルサイト、というように、1つの会社は1つのサービスを軸にビジネスを展開していましたが、より多くの顧客を集め、その顧客に多くのサービスを提供していくため、凄まじい努力を重ねています。インターネット業界でM&Aが頻繁に行われる理由は、実はここにあるのです。今後もその流れは続いていくでしょう。<IT業界の基礎知識シリーズ>
■IT業界の基礎知識 (1)
IT業界とは何か?
■IT業界の基礎知識 (3)
パソコン・ハードウェア業界とは?
■IT業界の基礎知識 (4)
ソフトウェア業界とは?
■IT業界の基礎知識 (5)
通信・プロバイダ業界とは?
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