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▼新提案:リピートを高める手法 メルマガに代る次の一手を狙う!(2ページ目)

メルマガの氾濫でその効果が薄れてきたという話を最近よく聞く。「そう、昔はもっと発行直後の反響が大きかった」と思った方もいるのでは。ではメルマガ発行以外にサイト活性化方法はあるのか?

執筆者:藤田 幸江

オンラインでラーメンを購入する人々はラーメン好きな「愛好家」が多い。ラーメン通であるからラーメンに関しては舌が肥えているはずだ。彼らにとってラーメンに関わることが活力源となっている。安いかどうかは問題ではない。

同社の人気商品は3500円の「艶ラーメン12食セット」。1食を計算すれば292円だ。

同セットは、金艶味噌、黒艶醤油、白艶とんこつ、赤艶辛味噌の4つの味が楽しめる。麺は厳選された小麦粉に雪解け水を調和させてつくられていて、艶やかな光沢のあり、舌触り、歯ごたえとも抜群。

高いリピートの秘訣は、もちろん「味がよい」ことであるが、それだけではなさそうだ。リアルな飲食店では、味がよくてもマーケティングに失敗してつぶれる店はたくさんある。行列のできるラーメン屋もあるし、人知れず寂れてゆく飲食店もある。オンラインではそれがとりわけ顕著になる。

根強い固定客をもつことで店舗が勢いづく。西山製麺のホームページでは、顧客が参加できるイベントが効いている。

◆ イベント内容は?

同サイトでは、「ラーメンレシピコンテスト」を実施している。一定期間中にラーメンを使用したレシピを募集し、そのレシピに基づき、すべてを試作、試食をおこなう。審査は、「調理の簡便性」「おいしさ」「見た目」「栄養バランス」「アイデア」等の18項目を対象に採点がされる。

調理の簡便性が審査基準のひとつとなっているということは、“誰にでも料理できる”レシピでなければいけないということである。「プロの技」がふんだんに使われていては、一般の個人が試してみることができなくなってしまう。

第2回ラーメンレシピコンテストの最優秀賞は、北海道の応募者の「洋風鍋焼きラーメン」だ。あっさりしたコンソメスープ味が麺によくマッチしたところが評価された。アイデア賞には、「ドラキュラの秘密」というトマトジュースベースにした奇抜なラーメンが入賞した。

受賞したレシピはホームページ上で公開されており、誰でもそれを見て調理することができるようになっている。審査のコメントも読者の興味を惹きつける役割を果たす。

レシピを掲載しているホームページは多いが、コンテストを開催し受賞したレシピを公開すれば、ホームページに「一味ちがう」品揃えが加わる。

有意義なイベントを開催し盛り上げるよう演出、創意工夫をこらしてゆけば、参加者だけでなくそれを見物している人々も楽しませることもできる。そしてコンテストなどのように何かを競うものやゲーム性のあるイベントでは、顧客がその結果を待ち遠しく思うようになる。

ここで大切なのは、後に顧客の購入動機につながるようなイベントを開催することだ。
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