コンピュータは、今や携帯電話や家電製品などにも利用されています。そのコンピュータのプログラムを作る「組込みプログラマ」のために、新しい資格ETEC(イーテック)が登場しました。今回は、この新資格をご紹介します。

組込みエンジニアの必要性

現在、私たちの周りには携帯電話やオーディオ機器、テレビや炊飯器、エアコンなど、様々な電気製品があります。
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組込みプログラマは将来有望!
これらの製品のほとんどにマイコンという小さなコンピュータが入っており、製品の動きを制御しています(ビデオの録画予約、炊飯器の温度調整、携帯電話の中のゲームや画面表示など)。そして、このマイコンを動かすためのプログラムを組込みプログラムといい、そのプログラムを作るエンジニアを「組込みプログラマ」と呼んでいます。組込みプログラマは単にC言語やJavaなどのプログラマ言語を使えるだけでなく、CPUの動作や各種メモリの仕組みなどを理解している必要があるため、高度なスキルが求められます。2006年6月に経済産業省が発表した「2006年版組込みソフトウェア産業実態調査報告書」によると、現在約19.3万人の技術者がいると推定されていますが、さらに約9.4万人程度の技術者が不足していると考えられており、組込みエンジニアの育成が急務になっています。

組込み系プログラマのための資格!

ETEC(イーテック)とは

このような組込みプログラマの必要性を背景に、組込みシステム技術協会(略称「JASA」、東京都中央区、会長松尾隆徳)は、組込み業界発信の組込み技術者向け試験制度である、ETEC(Embedded Technology Engineer Certification;組込み技術者試験制度)制度を創設しました。ETECは平成18年11月より順次、組込み技術者向け試験の本試験が開始されています。

■ETEC試験の概要
・組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリレベル)
組込み型プログラムを開発するための、一定以上の知識があることを判定する試験です。
対象は、大学や専門学校などでプログラムの教育を受けている学生や、会社に入りこれからプログラムの勉強や経験を積んでいく社員の方を対象にしています。
本試験は、「知識」と「知識の応用力」の2つが出題されます。前者は「RS232とは何か?」
「DRAMの特徴は何か?」など、組込みプログラムを作成する上で知っておくべき項目が出題されます。後者は、データシートやタイミングチャートを読み取る力などが出題されます。また、試験結果は○○点以上が合格という合否判断でなく、点数をグレードA、グレードB、グレードCというスコアという形で表します。それぞれのスコアにより受験者のスキルを判定します。

試験詳細はこちら(pdf文書)

・組込みソフトウェア技術者試験クラス1(ミドルレベル)
ソフトウェア、ハードウェアの知識を持ち、他の支援なしに自ら組込みプログラムを開発できる能力があることを判定します。試験の実施は2007年秋以降を予定。