組込系プログラマとは
組込系プログラムという言葉は、あまり聞きなれないかもしれませんが、情報処理技術者試験にも「テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)」という区分があり、最近注目されています。コンピュータを利用した情報システムには、企業の業務を支援する販売管理システムや生産管理システムなどの業務システムの他、Web技術を活用したWebシステムなどがあります。このようなシステムは企業内ではよく使われています。一方、電子機器や家電製品にもコンピュータが使われています(通常、マイクロコンピュータといい非常に小さなものです)。組込系のプログラムとは、このような家電製品(炊飯器など)に組み込まれているマイクロプロセッサを使い、炊飯時間や炊き具合などをコントロールするものです。言語は、直接CPU(マイクロプロセッサ)を動かすため、アセンブラやC言語などを使います。また、CPUや周辺機器のハードウェアの原理や仕組みも理解する必要があります。このようなコンピュータのプログラムを作成する人材を組込系プログラマといいます。今回は、組込系プログラマが取得したい資格についてご紹介します。
("target="_blank">エンベデッドシステムと組込系システムは、同じ意味で使われます)
組込系プログラマに有益な資格
(1)C言語プログラミング能力認定試験株式会社サーフティが実施する、C言語のプログラミング能力を試す試験です。本試験には、1級、2級、3級の区分があります。3級では基本的な整数の演算やライブラリ関数を使った問題が出題されます。2級は浮動小数点演算やより高度なライブラリ関数を使った問題が出題されます。1級では、仕様変更に基づくプログラム作成が出題されます。本試験に挑戦し、まずはC言語のプログラミング能力を向上させることから始めてはいかがでそうか。
組込系システムは、見えない所で活躍している! |
(2)Javaプログラミング能力認定試験
株式会社サーフティが実施する、Javaのプログラミング能力を試す試験です。C言語試験と同様に、1級から3級までの区分があります。各級の内容は次のとおりです。
1級
Javaを駆使し、実務に耐えうる応用プログラムを作成できる能力を有する。
2級
Javaに関する一般的な知識を有し、小規模なプログラム(アプリケーション、アプレット)が適切に書ける。オブジェクト指向についての一般的な概念を理解している。
3級
Javaに関する基本的な知識を有し、簡単なプログラムが書ける。オブジェクト指向についての基本的な概念を理解している。
(サーフティのHPより)
Javaは携帯電話のプログラミング言語として使われることも多く、幅広い場面で利用される言語です。C言語と併せてスキル向上しておけば、組込系プログラマのスキル向上に有益でしょう。