前回のガイド記事では、セキュリティ関連資格の概要をご紹介しました。今回と次回では、それら資格の背景や内容などを紹介し、どのような方がどのような資格を取得すればいいかガイドさせて頂きます。
CompTIA Security+
CompTIA Security+は、CompTIA (The Computing Technology Industry Association:コンプティアと呼びます)が実施する資格試験です。CompTIA とは、IT業界内の業務(クライアント環境管理、ネットワーク管理、セキュリティ管理、OS、プロジェクト管理など)における実務能力の認定活動を行っています。その中で、各種資格試験を実施しています。現在、CompTIAが実施する認定試験には次のものがあり、その中の1つとして、Security+があります。Security+は、セキュリティ技術を用いてセキュリティ管理を行う業務能力を認定するもので、主にカスタマエンジニア、フィールドエンジニア、システムエンジニアなどを対象としています。
詳細はこちらを参照してください。
<CompTIAが実施する認定試験>
・A+
クライアント環境の運用管理の理解と環境構築などの能力認定
・CDIA+
プリンタやスキャナなどドキュメントを扱うシステムの提案やコンサルティングを行能力を認定する。
・Linux+
Linux環境の理解と、環境構築ができる能力認定
・CTT+(VBT)
インストラクタとしての、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、新州トラクション能力を認定します。
・Network+
ネットワークの構築、管理業務などの能力を認定します。
・Security+
セキュリティ技術を用いてセキュリティ管理を行う業務能力を認定します。
・e-Biz+
eビジネスを推進するためのマーケティング能力、コンサルティング能力を認定します。
・Project+
プロジェクト管理に必要な知識やスキルを認定するマネージャ向けの資格です。
・Server+
PCサーバーの構築や運用業務に関する能力を認定します。
・i-Net+
インターネット環境の構築や活用法方などの業務能力を認定する。
CompTIAは、「各IT業務において顧客環境を理解し、最適な環境へ導く能力」を評価できる、実務能力試験」と定義されています。つまり、インターネットやクライアントPCなどの技術的知識を持ち、かつそれを活用する人に合わせた環境を作れる人材ということです。特に法人単位で受験することが多く、マイクロソフトのMCPに次ぐ世界第2の規模になっています。尚、CompTIA Security+の試験は次の5分野です。ネットワークプロトコル等の技術的な知識はもちろん、ウィルスの脅威から情報資源を守るための対策なども問われます。セキュリティ技術と実際の業務をこなせるプロフェショナルを目指す方は、ぜひ挑戦してみてください。
試験の内容を理解してから受験しよう |
<CompTIA Security+の試験の分野>
(1)セキュリティの一般概念
(2)コミュニケーションセキュリティ
(3)インフラストラクチャセキュリティ
(4)暗号技術の基本
(5)業務・組織面でのセキュリティ
試験範囲の詳細は、こちら(PDF)にありますので、受験されるかたは参考にしてください。
また、試験は、アール・プロメトリック社のWebサイトから予約できます。