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出題傾向と合格のポイント
初級システムアドミニストレータの知識体系別に近年の出題傾向(午前問題)を分析してみます。
各知識体系ごとに特徴があり出題傾向もやや固定化されつつあるようです。
そうはいっても、試験で問われる知識範囲は広く、全部正解するのは現実的には辛いところだと思います。合格のボーダーラインは70%程度と予想され、頻出テーマで、いかに確実に点数をかせぐかが重要です。
また、近い将来、CBT(ComputerBasedTesting)、つまりパソコンの利用によるオンラインテストへの移行が予定されています。
したがって、時間のかからない短答式の問題が増え、読解型ではなく知識確認型の問題が大部分を占めるものと思われます。同時に、電卓の持ち込みが禁止になったため、難しい計算問題は減ることでしょう。計算問題の苦手な方はチャンス到来です!
知識体系 | キーワード | 出題傾向 |
初級シスアドの仕事とコンピュータ | システムアドミニストレータの役割、仕事の進め方の把握、改善、コンピュータの使い方、考えを整理するための方法、知識など | シスアドの役割、コンピュータの構成や補助記憶装置、QC手法は必須 |
基幹業務システムとのかかわり | 基幹業務システムの概要、システム運用の概要、データの概要と流れなど | システムの開発手順、在庫管理や財務管理等の経営知識は必須 |
エンドユーザコンピューティングに関すること | EUCの概要、パソコンのハードウェア、ソフトウェア、パソコン活用、表計算ソフトの利用、データベースソフトの利用、ヒューマンインタフェース設計、テスト及び検収、ネットワークの種類と仕組み、クライアントサーバシステム、マルチメディア、グループウェア、インターネット、パソコン通信、オフィス環境など | 最も出題比率が高い領域。中でも表計算ソフトの利用、SQL、EUCは必須。ネットワークは無視してもよいかも。 |
システム環境整備と運用管理に関すること | ハードウェアとソフトウェアの選定、ハードウェアとソフトウェアの利用環境の整備、ネットワークの利用と運用、構成管理、ファイル管理、性能、障害管理の支援、セキュリティ管理の支援、権利の保護とエチケットなど | 近年、セキュリティの出題が著しい、また、ネチケットや法制度の動きも欠かせない |
情報化推進のための表現能力に関すること | 発表技術、分かりやすい文章にするための工夫、用字、用語の使い方、文章の組み立て方と文書作成の手順、ビジュアル表現、情報伝達、情報発信おけるツールの効果的な利用など | 出題比率は非常に低い。ふだんからの文書作成で訓練しておくと良い。 |
このシリーズでは、出題傾向の分析に基づき、頻出ポイントの要点整理と、発展的に学習したい方のために、役立つリンク集をご紹介していきます。来春の合格へ向けて、勉強を始めましょう!
初級シスアド講座Vol.2 『コンピュータのしくみ 初歩の初歩』では、コンピュータの基礎をわかりやすく解説いたします。
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