
あおぞら銀行BANK支店では、2026年10月1日から普通預金の金利が引き上げられ、100万円以下の部分は年1.2%、100万円を超える部分は年0.75%(いずれも税引前)となりました。
普通預金でも高い金利が付くようになった今、100万円を超えるお金はどこに預ければよいのでしょうか?
ポイントとなるのは、個人の性格やお金の性質です。元銀行員の筆者と共に考えてみましょう。
元本保証かどうかで判断してみよう
誰もが利用している金融機関といえるのが、銀行や信用金庫など、預金を取り扱っている金融機関です。
銀行などでは、元本保証のある預貯金を利用できます。一方、証券会社などで取り扱っている株式や投資信託には、元本保証がありません。ただし、証券会社でも個人向け国債などを購入できるため、金融機関の種類だけでなく、商品の特徴を確認することが大切です。
まず預け先を考えるときには、元本保証を重視するのか、元本割れのリスクがあっても運用益が多いほうがよいのかを考えることが必要です。
元本保証の有無を軽視して運用先を選んだ場合、万一、元本割れをしたときのショックは計り知れないものになってしまいます。
元本割れを避けたい人の預け先
元本割れは絶対に無理、何としても避けたいというなら、銀行などの普通預金や定期預金、個人向け国債など、安全性を重視した金融商品を選ぶとよいですね。
銀行などの金利は、各行で違いがあります。自分が利用しやすい金融機関の中から、より高い金利を提示しているところを探したり、今利用している銀行などで定期預金への預け替えを検討したりするのもよいでしょう。
例えば、あおぞら銀行BANKでは100万円を超える部分の普通預金金利は年0.75%ですが、同銀行の1年もの定期預金は年1.4%(2026年10月1日時点、税引前)となっています。
ただし、定期預金は中途解約すると当初より低い金利が適用されることがあります。また、預金保険制度によって保護されるのは、一般の預金などでは1金融機関につき預金者1人当たり元本1000万円までとその利息などです。
個人向け国債も選択肢になります。個人向け国債は国が発行する債券で、満期には額面金額で償還されます。原則として発行後1年間は中途換金できませんが、1年を経過すれば所定の利子相当額が差し引かれるものの、額面金額で中途換金できます。
個人向け国債は発行するタイミングで金利が違いますが、どこまで金利が上昇するのか、いつ金利が下がってしまうのかは誰にも分かりません。自分がお金を使う予定も考えながら、購入するタイミングを判断するとよいでしょう。
さらなるリターンを求めている人の預け先
さらなるリターンを求めている人は、ある程度の元本割れを許容できる人と考えられます。主な運用先としては、株式や投資信託などが挙げられます。
また、ビットコインなどの暗号資産もありますが、価格変動が大きく、預貯金とはリスクが大きく異なる点に注意が必要です。
とはいえ、今まで銀行などのみで取引してきた人の場合、いきなり元本割れのリスクがある金融商品に挑戦することに、抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか?
大きなリターンが得られる可能性はありますが、元本割れのリスクがある金融商品に初めて挑戦するのなら、元本はいくらまで減っても大丈夫か、どのくらいの期間運用するのかなど、あらかじめ考えておくとよいでしょう。
例えば、運用するお金のうち、どの程度の損失までなら家計に影響がないのかを考え、無理のない金額から始める方法もあります。
もちろん、元本割れのリスクがある金融商品に慣れているなら、自分なりのルールを設けて運用してもよいでしょう。
100万円はまとまったお金です。そのため、わずかな金利差でも、預ける期間や金額によっては受け取れる利息に差が出てきます。
ただし、金利だけで預け先を決めてしまうと、思わぬ失敗につながる可能性があります。
預けたい金融商品がどのような特性を持っているのか、元本割れのリスクの有無や、お金を使う予定なども考えてから、預け先を選ぶことが大切です。







