
金融商品の預入期間を決めるためには、どのようなことを考えればよいのでしょうか? 元銀行員の筆者と共に考えてみましょう。
まずは使う予定の有無を考えてみよう
金利が上昇しているといっても、今後、金利がどのように動くのかは誰にも分かりません。そんなとき、年2%を超える定期預金や個人向け国債があったら、魅力を感じる人もいるでしょう。
例えば、大手都市銀行の普通預金金利は2026年9月現在、年0.4%です。年2%なら、その5倍の金利になります。
ただ、そこで気になるのが運用期間です。
いくら金利が高くても、すでに使う予定があるお金まで長期間預けてしまうと、必要になったときに中途解約・中途換金しなければならなくなる可能性があります。
定期預金は中途解約すると当初より低い金利が適用されることがあり、個人向け国債は原則として発行後1年間は中途換金できません。
まずは「このお金はいつ使うのか」を考えることが大切です。
使う予定に満期日を合わせる
使う予定が決まっているお金の場合、その時期より前に満期を迎える商品を選ぶという考え方があります。
特に1年以内に使う予定があるなら、使う時期に合わせて短期間の定期預金を選ぶのもよいでしょう。一方、1年以上使う予定がないお金なら、より長い期間の定期預金や個人向け国債も選択肢になります。
「金利が高いから5年」「もっと高いから10年」と決めるのではなく、お金を使う時期から逆算して期間を選ぶことがポイントです。
結局、長く預けたほうが得?
使う予定がないお金なら、長期間預けることで、その間の金利を確保できるメリットがあります。
ただし、「長く預ければ必ず得」とは限りません。
今後さらに金利が上昇すれば、新しく登場した高い金利の商品を利用したいと思うこともあるでしょう。反対に金利が下がれば、今の金利を長期間確保しておいてよかったということになります。
今後の金利がどう動くのかを正確に予測することはできません。
そのため、長期間使わないお金だからといって、全てを同じ期間の商品に預ける必要はありません。例えば、預ける期間を分けておけば、満期を迎えるたびに、その時点の金利を見ながら次の預け先を考えることもできます。
大切なのは、一番高い金利を当てることではありません。
「いつ使うお金なのか」を考え、その時期に合った期間を選ぶこと。そのうえで、金利や中途解約・中途換金の条件を比べ、自分が納得できる商品を選んでみてください。







