
比較的最近発行された記念500円硬貨がオークションで3万1000円で落札されました。こう聞いて「そんなに高額になるの?」と思った人も多いでしょう。実は高値にするためのポイントがあります。それは誰もができることです。なぜ高値になったのか解説します。
令和2年発行の記念500円硬貨が3万1000円に大化け
郵便局や銀行で東京五輪や大阪万博などの記念コインを両替した人は多いでしょう。ただ、その記念コインをそのままにしていませんか? なぜこのようなことを言うかというと、対応によってはその価値が大きく化ける可能性があるからです。
2026年6月13日に開催されたレトロコインオークションVol.15にて、令和2年(2020年)発行の東京五輪記念500円貨幣がまさかの3万1000円で落札されました。あることをした結果、高値になったと考えられます。それは一体何でしょうか?
記念500円硬貨は高評価のものが少ない

今回落札されたのは、2020年東京五輪競技大会記念貨幣(第四次)として発行された500円玉です。表面には雷神が、裏面には東京五輪大会エンブレムとスポーツピクトグラムが描かれています。

この記念貨幣は500円硬貨ですから、当時500円で郵便局や銀行で交換されましたが、そんな500円硬貨が今回のオークションで3万1000円に化けたのは、コインの鑑定機関・PCGS(Professional Coin Grading Service:世界でも評判の高いアメリカの第三者格付け鑑定会社)の評価がついているからです。
レトロコインオークションによれば、「MS66」の評価がついています。一般的にコインの評価は70段階で、65~70が完全未使用とされています。
「令和2年に発行された割と新しいものだし、67や68、もしかすると69や70という評価もつくのではないか?」と思うかもしれません。しかし、記念硬貨のうちプルーフ貨幣のように1枚ずつカプセルに入っている場合は69や70がつくことが多いのに対して、記念500円硬貨は1枚ずつカプセルに入れることはなく、製造や運搬、両替の際などに硬貨同士が当たって細かな傷がついてしまうこともあるため、なかなか高評価となるケースがないのです。
そのため、今回の落札品はPCGSによって鑑定された同記念500円硬貨の中で最もグレードが高い個体となります。2026年7月現在で68枚が鑑定に出されていますが、うち66評価のものは11枚のみ。ほとんどが65評価(53枚)となっているのです。
特にきれいなものを鑑定に出してみては
しかし、「たった68枚しか鑑定に出されていないの?」と思った人もいるでしょう。実は、最近の記念硬貨を持っている人は多いはずなのに、実際に鑑定に出されている枚数はそこまで多くありません。ここも高値となるポイントです。
今後同じ記念500円硬貨を鑑定に出す人が増え、鑑定枚数が増加していくことで評価額は変動していくでしょう。仮に現状確認されていない67といった評価のものが出れば、さらに高い評価額になる可能性があります。一方で、なだれのように66評価のものが出現すれば、高値にはなりにくくなるでしょう。
オークションで高額落札となるポイントは、まずは鑑定に出すこと、そして鑑定で高評価がつくことです。特に記念500円硬貨の場合、高評価となりにくいことと鑑定料金もある程度かかるため、持っているコインの中で特にきれいなものを鑑定に出すことをおすすめします。なお、洗ったり磨いたりするのはNGです。数字の評価がつかなくなるのでご注意ください。
<参考>
レトロコインオークションVol.15 LOT:208 記念貨幣 500円バイカラークラッド貨 令和2年 / 2020







