現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施している「年金生活に関するアンケート」から、2026年6月17日に回答があった東京都在住62歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

ペンネーム:きゃさりん@黒猫
回答者本人:62歳男性
同居家族構成:本人、妻(59歳)
住居形態:賃貸
居住地:東京都
リタイア前の職業:公務員
リタイア前の年収:800万円
現在の世帯の預貯金:2億5000万円、リスク資産:2億5000万円
これまでの年金加入期間:厚生年金472カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万3600円
老齢厚生年金(厚生年金):7万2790円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
そのほか(企業年金や個人年金保険など):なし
「繰り上げ受給で、夫婦の合計年金額は月の支出の半分程度」
年金の受給年齢を繰り上げたという、きゃさりん@黒猫さん。現在の年金額について満足しているか、の問いには「満足していない」と回答しています。
その理由として「60歳から繰り上げ受給をしているため、65歳から受け取る場合の24%減の金額です。月当たり、食費が13万円程度、賃貸住宅費10万円、水道光熱費1万6000円、そのほか旅行・医療・衣服・美容・保険・税金・車維持などにかかる諸々の費用で24万円、毎月の支出は合計50万円ほどです。妻も、60歳になる9カ月後から繰り上げ受給を予定していますが、その場合2人の年金額合計は毎月24万円程度。予算の半分しか満たしません」と語っています。
もっとも「現在の生活基盤は、いわゆるFIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成したことで成り立っています」ときゃさりん@黒猫さん。「夫婦ともに無職」だそうですが、「生活費については、毎月の支出と年金収入を踏まえ、不足分は特定口座で保有する投資信託を売却。該当の口座残高が約100万円となるよう調整している」とのことです。
「たまたま趣味だったプログラミングがシステムトレード(売買ルールをプログラム化して行う取引手法)に役立ち、FIRE達成できたのでありがたいです」と、経緯を語っています。
「20年以上の筋トレで健康状態はすこぶるよい」
「東京移住と同時に、住まいや面倒な人間関係を全てリセットすることができました」と言う、きゃさりん@黒猫さん。
年金生活での楽しみについて伺うと、「キャンピングカーによる国内旅行三昧の生活です(笑)。『老後は趣味の旅行を謳歌(おうか)する』が唯一の目標。毎月1~2週間を旅行に充てています」と回答。
さらに「2年後にはクルーズ船での世界旅行も計画しており、(申し込みのタイミングによって)4割ほど安くなるとのことで、先日支払いも済ませました。夫婦ともに何十年も社畜生活で、旅行も全然行けない家庭でしたから、これができるって幸せですね」と話します。
現役時代については、「20年以上、筋トレやエクササイズを続けていたおかげで健康状態がすこぶるよいこともあり、後悔していることがまったくありません」とのこと。「今後も医療費がかからないように、夫婦ともに近所のチョコザップに毎日通って、筋トレおよび有酸素運動をフルに行っている」そうです。
「今のところ、何の不安も不満もありません。5年前にはまったく想像もしなかった老後生活が送れていることに感謝しかありません」と語ります。
「300円程度のお弁当に、企業努力を感じます」
一方で、「普段の生活では外食はほとんどせず、近くのスーパーで安く購入した食材で、妻が食事を作っています。また、光熱費を抑えるために、特に夏はほとんどシャワーのみ」と支出を抑える工夫もしているそう。
近年の物価高については、「食費はじわじわと高くなっているのが分かります。賃貸住宅も契約更新の際に約5000円値上げがありました」とのこと。
ふだんの買い物先としては「オーケー、スーパーアルプス」を挙げており、「おいしいお弁当が300円程度で販売されています。以前住んでいた場所では、ありえないと感じるほどのコストパフォーマンスで、本当に企業努力を感じます」とコメント。
また「老後の味方」だと感じているのは「ニトリの家具。ニトリは価格が手ごろで使い方が分かりやすく、軽量でいい」とも教えてくれました。
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