
少子高齢化が進むなか、年金制度への不安を抱く人は少なくありません。「どうせ将来はもらえないのでは」と感じている人もいるでしょう。
しかし、実業家・著作家のひろゆき(西村博之)氏は著書『貧しい金持ち、豊かな貧乏人 賢い安上がりな生き方80の秘訣』(徳間書店)の中で、年金を人生のセーフティネットとして高く評価しています。
なぜ年金は「お得なサービス」なのか。年金制度の意外な価値と、老後に向けて本当に大切な備えについて見ていきましょう。
年金はかなりお得なサービス
「どうせまともに年金なんてもらえない」現役世代の多くは国の年金制度に対して冷ややかだ。気持ちはわからなくもない。
超高齢社会を突き進む日本は、これからますます高齢者の割合が増していく。2040年には65歳以上の人口が全人口の35%に達する見込みだ(厚生労働省の推計)。
毎月、年金保険料をごっそり取られた挙げ句、自分たちが高齢者になったころには現役世代はすっかり減っている。「どうせ自分たちはもらえない」とひがみたくもなるだろう。
でも年金は払い続けたほうがいい。
2001年からGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)という機関が国内外の資本市場で年金積立金を運用している。その累積の収益額は2024年末時点で160兆円超えの黒字だ。
もちろんそれで年金財源の目減り分をすべてカバーできるわけではないが、頼もしいパフォーマンスである。
年金は人生を支えるセーフティネット
このさき年金支給額は減る可能性が高いが、それでもそれなりの額は受け取れるはずだ。年金は終身で支給される。生きているかぎり、何歳になっても毎月、支給されるのである。
これはなかなか強力な保険ではないだろうか。長生きすればするほど得するわけだ。老後の収入として十分あてになると思う。
それに国民年金(基礎年金)の保険料の約半分は税金によってまかなわれている。だから払ったほうがやっぱり得なのだ。
加えて年金には老齢年金だけでなく、障害年金(障害を負ったときに支給)、遺族年金(加入者が亡くなったとき、子どものいる配偶者や子どもに支給)といったセーフティネットも含まれている。
あなたや家族の「もしも」の備えになるわけだ。とうぜん年金を納めないとこれらの支援も受けられない。
国を全面的に信じろと言うつもりはないが、年金は悪くない制度だ。使わないのはもったいない。人生の保険として侮れない存在なのである。
健康の絶対条件はストレス回避
僕らが生きていくうえでいちばん大切なものはなにか? 健康だ。異論を挟む人はいないだろう。
貧乏でも楽しく幸せに暮らしている人はいる。でも健康を損なって楽しそうにしている人は見たことがない。健康がすべてなのだ。
では、健康のためにいちばん大切なことはなんだろう? それはストレスをためないことだ。これもまた絶対的真理だと僕は思っている。
複雑な現代社会ではなにかとストレスがかかりやすい。特に仕事はストレスの温床だ。
厚生労働省の報告によれば、業務による心理的負荷が原因で精神障害を発症し(自殺を含む)、労災認定を受ける件数が年々増えているという(厚生労働省「職場における心の健康づくり」2024年より)。
また、仕事や職業生活に関して強い不安、悩み、ストレスを感じていると答えた労働者の割合は82%に達している(同「労働安全衛生調査」2022年より)。
お金より大切なのは健康である
多くの人が職場で強いストレスにさらされている。いかんともしがたい状況である。
でも解決策は明確なのだ。嫌なことさえしなければいいのである。いくら仕事をがんばったところで、ストレスをため込んでは意味がない。
それで体調を崩してもだれも助けてくれない。社会なんてそんなものだ。
だから割り切って働こう。嫌なことは嫌だと退けたとしてもクビにはならない。食べていけるだけで儲けものである。
あなたにとって最適なワークライフバランスを築く。ストレスを取り除くにはそれしかない。ストレス回避を最優先で考えよう。それが健康であるための第一条件である。
この書籍の著者:ひろゆき(西村博之)プロフィール
1976年、神奈川県生まれ。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人となる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」の運営に携わる。2009年、「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人となる。現在、数多くのネットメディアに出演する、日本を代表する論客の1人。著書多数。






