メンタルヘルス

Q. 梅雨になると憂うつで、疲れが取れません。上手な気分の切り替え方は?

【公認心理師が回答】「なんとなく憂うつ」「疲れが取れない」は気のせいではありません。実は梅雨特有のジメジメ気候が、心身の不調に深く関わっているのです。その意外なメカニズムとは?(※画像:Shutterstock.com)

大美賀 直子

大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

メンタルケア・コンサルタント。公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラーの資格を持ち、カウンセラー、作家、セミナー講師として活動する。現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法を解説。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。

...続きを読む

Q. 梅雨になると憂うつで、疲れが取れません。上手な気分の切り替え方は?

憂うつそうな女性
梅雨になると、気持ちが晴れない日が続く……やる気の問題?

Q. 「梅雨になるとなんとなく憂うつで、眠っても疲れが取れません。家族には『やる気が足りないだけ』と言われ、自分でも五月病をこじらせてしまったのかもしれないと感じています。分かってはいるのですが、毎日憂うつでだるく、朝からつらいです。上手に気分を切り替える方法はないでしょうか?」

A. 気分の問題ではなく、梅雨特有の気候が原因です。正しく理解し、対策を

梅雨になると憂うつで、疲れが取れない……と感じるのは、決して「やる気の問題」や「気分」のせいではありません。この時期の体調や気分の変化には、梅雨特有の気候がはっきりと関係しています。

まず、梅雨時はくもりや雨の日が多く、太陽光の恩恵をたっぷり受けられる日が少ない季節です。精神の安定に寄与するセロトニン神経が活性化しにくくなり、何となく気だるい気分をおぼえがちになってしまいます。梅雨は気圧の変動も大きく、自律神経のバランスが乱れがちになることも憂うつな気分や疲れやすさに影響します。

また、人が快適に過ごせる湿度は、夏で50~60%程度とされています。ところが梅雨の時期は、家の外だけでなく室内でも湿度が80%程度になる日もあると言われており、快適な水準を20%以上も上回っているのです。これだけ湿度が高くなれば、気分がふさいで不快になるのは自然なことといえるでしょう。

さらに、梅雨時の不調の原因は高湿度だけではありません。この季節は室内の気温もほどよく保たれるため、ダニやカビが繁殖しやすい環境が整ってしまいます。こうしたダニやカビはハウスダストの温床となり、ハウスダストがたまりやすい空間ではイライラや憂うつ感などの不快感を招きやすくなります。布団も湿気を帯びやすいため、寝具にもダニが増えやすく、室内環境には十分な注意が必要です。

梅雨の不快感を和らげるために、以下の対策を心掛けてみましょう。

  • 家の中にこもりきりにならず、適度に外出をして気分転換する
  • ほこりがたまりやすい場所を中心に、こまめな掃除を心掛ける
  • 除湿機を活用して室内の湿度をコントロールする
  • 寝具の湿気対策をこまめに行い、ダニの繁殖を防ぐ

梅雨時の憂うつ感は、気候という外的要因によって引き起こされているものです。「自分の気持ちが弱いせいだ」と自分を責めず、環境を整えることで心身の負担を軽くすることが大切です。

さらに詳しく知りたい方は、「梅雨は憂うつ…梅雨時にうつ気分になりやすい理由」をあわせてご覧ください。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます