貯金1000万円を、毎月取り崩すと何歳まで持つのでしょうか。年金だけでは足りない分を、毎月取り崩していく前提で考えてみます。ここでは、分かりやすく毎月3万円・5万円・8万円を取り崩す場合で試算します。
毎月3万円取り崩す場合
総務省の家計調査(2025年平均)などを見ると、65歳以上の世帯では、支出と収入の差は月3万円~4万円程度の赤字となるケースが一般的とされています。そこで、まずは月3万円の取り崩しを想定してみましょう。
・1000万円÷3万円=約333カ月(約27.8年)
・65歳+約27.8年→約92歳
このように毎月3万円の取り崩しであれば、1000万円の資産寿命を90歳以上まで持たせることが可能です。
毎月5万円取り崩す場合
今後、物価上昇や医療費負担が増えると、毎月3万円の取り崩しでは足りなくなる可能性もあります。そこで、月5万円程度の取り崩しも想定してみましょう。
・1000万円÷5万円=200カ月(約16.7年)
・65歳+約16.7年→約81歳
毎月5万円の取り崩しでは、毎月3万円と比べて資産寿命がほぼ10年短くなっていることが分かります。
毎月8万円取り崩す場合
年金の収入が少ない場合や住宅ローンの返済が残っている場合、賃貸住まいの場合などはさらに取り崩しが必要な可能性もあるでしょう。そこで、毎月8万円を取り崩す場合も想定してみます。
・1000万円÷8万円=125カ月(約10.4年)
・65歳+約10.4年→約75歳
毎月8万円の取り崩しでは、ずばり65歳から10年しか資産寿命が持たないことが分かります。
まずは毎月どれくらい不足するかを確認
このように貯金を取り崩す場合、毎月、年金にいくら上乗せして生活するかによって、資産が持つ期間は大きく変わります。月3万円程度であれば90歳前後まで持つ一方、取り崩し額が増えると、資産寿命は一気に短くなります。
逆に考えれば、毎月の家計を年金収入以内におさめたり、65歳以降も月数万円の収入を得たりすることができれば、毎月の生活費のために老後資金を取り崩す必要性はぐっと低くなるでしょう。
なお、この試算は毎月一定額を取り崩す前提のシンプルな計算です。実際には医療費や介護費など、まとまったお金を別途、蓄えておく必要もあります。
まずは、ご自身の年金額と毎月の生活費の差を把握し、毎月どれくらい不足するのかを確認することが大切です。その上で、家計を見直したり、65歳以降の働き方を考えたりしながら、貯金をできるだけ長く持たせる工夫をしていきましょう。






