
2026年2月8日に終了した第126回 入札誌「銀座」にて、津田梅子の新五千円札が3万8000円(手数料込みで4万4270円)で落札されました。一体なぜなのでしょうか。ポイントは記番号(アルファベットと数字部分)にあります。
プレミアムのつく新五千円札とは?
今や樋口一葉の五千円札を見る機会は少なくなりつつあり、津田梅子の新五千円札を手にする機会が増加しています。そのような中で、新紙幣で額面の価値以上のプレミアムがつくものとして、「AA-AA券」があります。
AA-AA券とは、新紙幣における初期発行の紙幣や、今後、記番号が一巡し記番号の色を変えて発行されるときに出現すると想定される紙幣の呼び名であり、紙幣の最初と最後のアルファベット記号が「AA」とつくものを指します。
以前の紙幣ではA-A券、つまり最初と最後の記号がAのものが初期発行のものとして珍重されていました。一方、新紙幣では「AA」と最初も最後も2桁のアルファベットで表記されることに。その結果、AA-AA券が珍重されています。
この新五千円札のAA-AA券が、2026年2月8日に終了した第126回 入札誌「銀座」にて、3万8000円(手数料込みで4万4270円)で落札されました。手数料込みで考えれば、本来の8倍以上の金額です。実際のところこんな高値になるのが通常なのでしょうか?
ポイントは番号が若いこと

今回落札された新五千円札の記番号は「AA002704AA」で、確かに最初と最後のアルファベット記号部分がいずれもAAであるAA-AA券です。しかし、これだけではここまでの価格はつきません。もう1つポイントがあるのです。
そのポイントとは、番号が2704番と比較的最初の方に発行されたものであることです。AA-AA券の中でも最初の方に発行された若い番号のものほどプレミアムがつきます。そのため、今回落札された新五千円札も額面の8倍となる価格での取引がなされたといえるのです。
なお、まずオークションに出てくることはないのが数字1桁や2桁のAA-AA券です。例えば新紙幣の1番は日本銀行金融研究所貨幣博物館に展示されていますし、新五千円札の2番は津田梅子の生誕地である東京都新宿区に、3番は津田塾大学に贈呈されています。このように数字1桁や2桁の紙幣の多くは関係各所に贈呈されているため、オークションに出品されることはまず考えられません。
AA-AA券の価格は安定してきている
さて、今もAA-AA券は人気があるものの、以前に比べると落札価格は落ち着いてきているように感じます。新紙幣がお披露目された頃は、AA-AA券が額面の数十倍になるなんてこともありましたが、最近では、Yahoo!オークションなどでは新五千円札のAA-AA券が7000円~8000円ほどで取引されています。今回の「2704番」に近い「2674番」の新五千円札はYahoo!オークションで1万5000円で落札されています(2026年2月20日終了)。
一般的に格式あるコイン商のオークションの方が高値になる傾向があり、Yahoo!オークションのような取引しやすいオークションの方が、誰が所有するものか落札後でしか分からない点や需給バランスを考慮すると、価格は安くなる傾向があります。必ずしもコイン商のオークションだから高値になるとは断定はできませんが、もし出品するのであればコイン商のオークションの方が高値がつきやすいかもしれません。







