メンタルヘルス

Q. 「いつか使うかも」と物が捨てられず、部屋が限界です。片付け下手は直せますか?

【精神科医が回答】極端に物を捨てられず、室内が物で埋め尽くされてしまうような場合、心の病気の可能性もあります。溜め込み障害の特徴や治療法について、分かりやすく解説します。(※画像:amanaimages)

中嶋 泰憲

中嶋 泰憲

メンタルヘルス ガイド

精神科医

慶応大学医学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校などに留学。留学先でのカルチャーショックから、自身も精神的な辛さを感じたことを機に、現代人のメンタルヘルスの重要性を悟りました。精神病院の現場から、みなさまの毎日の心の健康管理にお役に立てるよう、メンタルヘルスに関する情報発信を行っていきます。

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Q. 「いつか使うかも」と物が捨てられず、部屋が限界です。片付け下手は直せますか?

部屋が片付けられず、物が溜まっていく…どうすればよい?

部屋が片付けられず、物が溜まっていく…どうすればよい?

Q. 「物を捨てるのがとても苦手で、部屋が限界になってきました。足の踏み場もほとんどなく、いつも室内で探しものをしているような状態です。日常生活でも困ることやイライラすることが増えています。不要なものは全部捨てたいのですが、『いつか使うかも』『捨てたら困るかも』と思うと怖くなって、どうしても処分できません。片付け下手は直せるでしょうか?」

A. 極端な状態の場合、心の病気の可能性もあります。必要に応じて専門家に相談を

どうしても物が捨てられず、部屋がどんどん散らかってしまう……「片付けが苦手」「物を捨てるのが苦手」という人は少なくありません。しかし、日常生活にも深刻な支障を来すような状態の場合、「溜め込み障害(ホーディング障害)」という心の病気が原因の可能性もあります。

溜め込み障害は、物を捨てることに強い抵抗や不安を感じるのが特徴です。「いつか使うかもしれない」「思い出がある」と物を手放せず、あらゆるものを溜め込んでしまうことで、部屋に物があふれてしまいます。「キッチンで調理ができない」「読めないほどの量の新聞や雑誌が山積みになっている」「日常的に探し物が見つからない」といった状態で、生活に支障を来している場合、注意が必要です。

溜め込み障害で問題なのは、本人がその深刻さに気付きにくい点です。家全体が、いわゆる「ゴミ屋敷」のようになっていても、本人は深刻な状態だと自覚せずに、そこで過ごしているケースも珍しくありません。症状が進むと、物の山に押しつぶされる事故や火災の危険なども出てきます。

質問者の方は、困っているという自覚があり、改善したいという気持ちを持たれているようですが、溜め込み障害は意志の弱さや性格の問題で起こるものではありません。適切な治療が必要な心の病気です。もしご自身の状態が悪化していると感じるなら、心療内科や精神科の受診も一度検討してみてください。早期治療で改善できる可能性が高まります。

さらに詳しく知りたい方は、「物を捨てられないのは病気? 『溜め込み障害』の症状・原因・治療法」をあわせてご覧ください。
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