食と健康

Q. 「喉が痛いときにミカンを食べてはいけない」って本当ですか?

【管理栄養士が解説】喉が痛いときにミカンを食べるのは良いのでしょうか? 結論としては喉が痛いときにミカンを食べてはいけないわけではありませんが、酸味が強いため、症状によっては控えたほうがよい場合があります。詳しく解説します。

平井 千里

平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養 ガイド

小田原短期大学食物栄養学科 教授。女子栄養大学栄養科学研究所客員研究員。女子栄養大学大学院 博士課程修了。名古屋女子大学 助手、一宮女子短期大学 専任講師を経て大学院へ進学。肥満と栄養摂取の関連について研究。前職は病院栄養科責任者(栄養相談も実施)。現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養情報を発信。

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Q. 「喉が痛いときにミカンを食べてはいけない」って本当ですか?

風邪でのどが痛いときみかんを食べるのは良いのか

風邪で喉が痛いときにミカンを食べるのは逆効果? 本当でしょうか


Q. 「風邪気味で喉が痛いです。ミカンはビタミンCが豊富で風邪にも効果がありそうなので、積極的に食べていましたが、家族から『喉が痛いなら、ミカンは食べないほうがいい』と言われました。本当に食べないほうがいいのでしょうか?」

A. 喉に炎症がある場合、酸味が刺激になる可能性も……症状によっては控えましょう

ミカンを含む柑橘類に含まれる「ビタミンC」や香り成分の「リモネン」は、風邪や喉の痛みによいと考えられています。ただし、酸味には少し注意が必要です。程度によりますが、喉の炎症がひどい場合は、ミカンの酸味が刺激になり、痛みを悪化させてしまうことがあります。

喉の痛みが軽く、酸味があってもそれほどつらさを感じないのであれば、一概にミカンを避ける必要はありません。ただし、喉の痛みが強いときや違和感があるときは、一時的に控えるのが無難です。

一方、ミカンの皮を乾燥させたものは、漢方で「陳皮」として使用されています。陳皮は生姜や黒砂糖などと一緒に煎じて飲むことで、喉の痛みなどの症状の緩和が期待できると考えられています。

ミカンはビタミン豊富で、手軽さも魅力な果物の1つです。喉の状態にあわせて、うまく取り入れましょう。

さらに詳しく知りたい方は、「喉に優しい食べ物・料理・食材は? 喉が痛いときに避けるべき、喉に悪い食べ物も」をあわせてご覧ください。
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