デジタル時代における「オーバースキャン」の害

デジタル放送や、HDMI接続によるブルーレイディスクの映像は、1920x1080画素(最大)で構成されています。 デジタル伝送では、基本的に映像信号の劣化や、ドットのズレが起こりませんので、フルHDテレビに接続して、画面パネルの各画素(1920x1080)にピッタリと収まれば、解像度的に最高の画質が引き出せます。

例えば、下図のような、ドット単位の線も、一本ずつクッキリと見分ける事が出来ます。 (お使いのパソコン環境が適切でないと、線が滲んだり、全体が波状の模様に見えたりします)

ところが、オーバースキャンのイメージとして、同じ図を写真加工ソフトで10%拡大すると、以下のように変化し、画像が破壊されてしまいます。

この「破壊」のメカニズムですが、映像の拡大に際しては、テレビの映像エンジンが画素の変換(スケーリング)を行います。 整数倍でない数値に拡大すると、元映像の画素が、表示パネルの画素にピッタリと収まらなくなり、そのしわ寄せ(誤差/余り)が、「元の映像には無い模様」となって見えるのです。

数字で言い換えると、一列に並んだ1920画素を10%拡大するという事は、1920の90%にあたる1728画素を、1920画素で表現する事とします。 この場合、1728の画素を水増しして、1920の枠に割り当てなくてはなりません。 拡大倍率としては、1.111・・・となり、余り(少数以下)が誤差として映像に悪影響を及ぼすと言う訳です。 

固定した画素を持つ画素型テレビでは、この「余り」の表現が出来ません。 映像エンジンが優秀であれば、いくらかは誤魔化してくれますが、あなたの見ている「フルHD」の映像が、実は、このように破壊された映像としたら、きっとショックを受けるでしょう。

尚、デジタル放送やHDMI接続したブルーレイの映像は、ソース映像に問題が無い限り、基本的に余計なモノが映る心配が有りません。 よって、オーバースキャンは、いつも解除しておいても、殆ど問題は感じません。 今すぐ、オーバースキャンの解除をオススメします!

 

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