ホームシアター/ホームシアターの選び方・基本

プロジェクターの選び方!ホームシアターにおすすめ

プロジェクターの選び方は、近年の性能性の向上と低価格化が進みより悩ましいもになってきました。自宅にいながら、映画も音楽も臨場感たっぷりで楽しめるうえ映画館のような大画面をかなえてくれるプロジェクター。しかし、一般にはまだ馴染みが薄いのも事実です。今回は、プロジェクターの選び方を現在のトレンドや機能の解説を加えてご紹介します。

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

プロジェクターの種類と特徴

ホームシアターに利用できるプロジェクターを大別すると、
  • 4K最上級ホームシアター用
  • フルHD上級ホームシアター用
  • フルHDカジュアルシアター用
  • データ用(オフィス用)
の4つに分類できます。

ここ最近のホームシアター用途では、「4K最上級ホームシアター用」がマニアの間で話題に。「フルHDカジュアルシアター用」が一般ユーザーに人気です。

■「4K最上級ホームシアター用」プロジェクターの特徴:
  1. 解像度は4K(4000×2000)程度。
  2. 製造メーカーは少なく、ソニー、JVC、エプソンの3社。
  3. 価格は50万円~150万円程度。

■「フルHD上級ホームシアター用」プロジェクターの特徴:
  1. 縦横比は16:9。解像度はフルHD(1920×1080)。
  2. 本体は比較的大きいが、冷却ファンの騒音は低い。
  3. 暗室での視聴を前提。"黒"の階調再現性に優れる。
  4. 価格は20万円~30万円程度

■「フルHDカジュアルシアター用」プロジェクターの特徴:
  1. 縦横比は16:9。解像度はフルHD(1920×1080)。
  2. 本体はコンパクト。冷却ファンの騒音は小さいが敏感なユーザーは気になる。
  3. リビング程度の薄明るい部屋での視聴を前提。映像が明るくパワフル。
  4. 価格は10万円~20万円程度。
  5. 一般ユーザーに最も支持されている価格帯。1~2m程度の距離で、100インチもの大画面が投写できる「短焦点」モデルなど、製品も豊富。

■データ用プロジェクターの特徴:
  1. 縦横比は4:3が中心で16:9もある。解像度はVGA(800×600)~フルHDまで様々。
  2. 本体はコンパクト。冷却ファンの騒音は大きい製品が多い。
  3. 映像は、日中の会議室でも視認できるよう、明るさを最重視(画質は二の次)。
  4. 携帯可能なコンパクトタイプは比較的安価(3万円~8万円程度)。

<目次>  

プロジェクターの選び方

■画質を最優先!
暗室で映画を高画質に鑑賞したいなら、「4K最上級ホームシアター用」や「フルHD上級ホームシアター用」プロジェクターが適しています。

高精細&高画質で話題の「4K」コンテンツを楽しむなら、予算が許す限り「4K最上級ホームシアター用」を選びたいものです。

ブルーレイやデジタル放送をメインに視聴するなら、コストパフォーマンスを含め、「フルHDカジュアルシアター用」がお勧めです。充分な解像度で、色再現性を含めた総合的な画質も、映画館に引けを取らない高画質が体感できます。

これらの上級製品は、光源ランプを冷却するファンの騒音が小さく、音響を妨げないのもポイントです。

■予算を抑えたい!でも高画質で!
予算が10万円前後なら、「初級ホームシアター用プロジェクター」を検討しましょう。解像度、色の再現性、黒の締まりなど、画質面では上級ホームシアター用に及びませんが、リビングなどの明るい部屋で、テレビ番組やスポーツを”ながら見”したり、ゲームを楽しむには充分な性能です。

特に最近は、10万円前後でフルHD解像度対応が標準的となり、ブルーレイ映画も高画質で楽しめるようになっています。

手頃な価格で驚くような高画質が得られ、初めてプロジェクターを購入する方にもおすすめできます。

■安価なデータ用はさけるべし!
安価なデータ用プロジェクターは、プレゼンテーションで文字や図が読める最低限の画質です。当「ホームシアター」サイトでは、映像鑑賞用途での利用をおすすめしません。

 

プロジェクター種類別おすすめ製品

【4K上級ホームシアター用プロジェクター】

■映画館も超える最高峰の画質!
「ソニー VPL-VW1100ES」

家庭用プロジェクターとして最高峰の画質を誇る製品です。価格が高いと思われるかもしれませんが、20年~30年前の製品に比べると、画質は100倍向上して値段は3分の1くらいの感覚、つまり、マニアにとってはお買い得すらあるほどです。
ホームシアター専用ルームなら、本機で最高峰の画質を楽しみましょう!
 
* 4Kプロジェクターにご興味のある方は、ガイド記事「4Kプロジェクターのトレンドと選び方」も是非ご一読ください。

■革命!レーザー光源の4K対応モデル
「エプソン EH-LS10000」

ホームシアター用の4Kプロジェクターとして、世界で初めてレーザー光源を採用した革新的モデルです。光源の寿命が長くランニングコストや交換の手間を低減できます。もちろん画質も4Kクオリティー。
 

【フルHD上級ホームシアター用】

■画質&設置性ナンバーワン
「エプソン EH-TW8200W」
最大の特徴はHDMIのワイヤレス接続です。長くなりがちなHDMIケーブルの引き回しが不要なので、設置性に優れ、インテリア面でも有利です。

また、レンズシフト機能もクラス最高峰の柔軟性を持ち、高画質を保ちつつ設置場所の選択肢が広がります。ランプを冷却する空気は前面で吸排気を行うので、棚の中に設置する事もできます。
 

【フルHDカジュアルシアター用】

■売れ筋ナンバーワン!
「エプソン EH-TW5350」

フルHD画質で10万円クラスの価格を実現した、高精細&お手軽価格がポイントです。コンパクトなボディでどこにでも置け、また、上下左右の台形補正機能を搭載し、斜め横からの投写も可能。柔軟性の高さもカジュアルな用途で重宝します。
明るい映像で、暗室にしなくても鮮明な映像が得られ、テレビ番組の視聴やゲームなども気軽に楽しめます。

無線による映像伝送機能や、音声をBluetoothで送出する機能など、最新の便利機能もユニークで先進的です。

初めてプロジェクターを買うなら、本機で決まり!!
 
EPSON dreamio ホームプロジェクター 2,200lm 3D対応 Full HD(1080p) EH-TW5350
 

■4畳半で100インチ大画面も! 極短焦点
「BenQ W1080ST+」

1.5mの投写距離で、100型が実現できる短焦点モデルです。ソファーの前のテーブルに置いて、壁面に大画面を投写したい……というニーズに応えてくれます。
解像度もフルHDで画質も良好。さらに、映像の歪みや周辺の輝度低下も皆無で映画も高画質に楽しめます。
 
■遂に登場!壁際設置で100インチ!
「オプトマ EH320UST」

僅か31cmの距離で100インチの大画面が投写できる、超短焦点モデルです。
投写距離が短いので設置場所に困らず、狭い空間でも大画面が体験できます。
テレビ台やローボードの上に置いて、壁を写真で飾るのも良いでしょう。

フルHD画質の明るい映像は、明かりのあるリビングで映画を楽しむ用途にも適しています。
 
オプトマ フルハイビジョン3D対応 超短焦点 DLPプロジェクター EH320UST
 

プロジェクターに必要なその他機材

プロジェクターは原則、映像を投写する機能のみ備えています。テレビ番組やブルーレイソフトを視聴したいユーザーは、ブルーレイ内蔵HDDレコーダーなどを利用すると良いでしょう。

一部でスピーカーを内蔵した製品もありますが、これらは簡易用途と考え、原則、別途オーディオ機器を準備しましょう。ホームシアター用のオーディオ装置が理想ですが、入門者なら、最初はお手持ちのオーディオシステムを利用しても良いでしょう。

今回ご紹介した製品をはじめ、最新モデルの殆どはHDMI入力を搭載しています。HDMIケーブルがあれば、HDMI出力端子を搭載したHDDレコーダー、パソコン、ゲーム機などと接続して、いろいろな映像を大画面で楽しむ事ができます。

とにかく一度、ご家庭で大画面を体験してみてください! 放送もデジタル化され、大画面にも耐える高画質に進化しています。今まで見ていた映像からも、新たな発見があるはずです!
 

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