歌舞伎

快進撃が止まらない話題作! 歌舞伎をまったく知らない人でも思わず見たくなる映画『国宝』の魅力4つ

All About 歌舞伎ガイドの筆者が、大人気の映画『国宝』の魅力を解説します。歌舞伎を見たことがない、原作を読んだことがない人でも「4つのポイント」に注目すれば楽しめること間違いなし! ※画像:©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会

宗像 陽子

執筆者:宗像 陽子

歌舞伎ガイド

映画『国宝』は大ヒット上映中 ※画像:©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会

映画『国宝』は大ヒット上映中 ※画像:©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会

今話題の映画『国宝』(2025年6月6日公開/配給:東宝)はご覧になりましたか。公開に先立ち、5月にフランスで行われた今年のカンヌ国際映画祭 監督週間では上映後6分間のスタンディングオベーションが続き、公開後も快進撃が続いています。
 
これから見る人の中には若手人気俳優の吉沢亮と横浜流星の競演や、歌舞伎の世界の舞台裏ものぞけそうと期待に胸を膨らませている人もいるでしょう。しかし一方で、歌舞伎を見たこともないし、原作も読んでいない。まして175分という上映時間に耐えられるだろうか……そんな理由で足踏みしている人も多いのでは。

そこで今回は、All About 歌舞伎ガイドの筆者が歌舞伎初心者でも楽しめるポイントや、本当の歌舞伎の世界と映画で描かれている世界の違いなどを解説します。これを読めばきっと映画が見たくなるはず!
<目次>

どんなストーリー? 映画『国宝』のあらすじ

喜久雄の才能を見いだす上方役者の花井半二郎(渡辺謙) ※画像:©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会

喜久雄の才能を見いだす上方役者の花井半二郎(渡辺謙) ※画像:©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会

原作は、朝日新聞で2017年1月1日~2018年5月29日に掲載された小説です。主人公の喜久雄(吉沢亮)は、立花組というヤクザの親分の長男として生まれましたが、新年会の日、父親がヤクザの抗争で殺されてしまいます。

しかし、その日喜久雄が余興で演じた『積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)』を見て才能を感じた歌舞伎役者の花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の女形としての道を歩むこととなります。半二郎には喜久雄と同い年の俊介(横浜流星)という息子がいて、2人は同じ学校に通い、同じ道を進み、切磋琢磨していきます。

>次ページ:歌舞伎を見たことがなくても面白い『国宝』の魅力4つ
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