Q. 「お菓子は依存性があるマイルド・ドラッグ」って本当ですか?

お菓子は依存性があるって本当?
Q. 「最近、ママ友から『お菓子は依存性があるマイルド・ドラッグだから、子どものおやつとしては絶対に食べさせない方がいい』と言われ、不安になりました。うちでは普通にポテトチップスなどの市販のお菓子を食べさせてきたのですが、本当に依存性があるのでしょうか? 今からでもやめるべきですか?」
A. 過度な心配は不要です。お菓子の成分自体は問題ではありません
市販のお菓子が「マイルド・ドラッグ」として依存性があるという説がありますが、医学的・科学的に見て、大きな心配は不要です。それよりも子どもの心の状態に注目することが重要です。一部では、ポテトチップスやチョコレートなどに依存性があるとされ、「ポテトチップス依存症」といった言葉も見られます。しかし、市販のお菓子が実際に薬物依存症のような精神的・身体的な症状を引き起こすわけではありません。過度に心配する必要はないのです。依存が不安になるほど過度に食べる行為が見られる場合、原因の多くは食品の成分に対する依存ではなく、その人の心理状態にあります。
子どものおやつに関連して、「甘い炭酸飲料を多く飲んでいる子は、攻撃的な行動を示しやすい」といった調査報告があります。しかし、これも飲料の成分自体が直接の原因ではないと考えられます。もともと心に抱えている悩みやストレスが原因で、甘い飲料の過剰摂取と問題行動の両方が引き起こされていると見るべきでしょう。
もし「子どもがお菓子ばかりを食べ過ぎる」「まるで依存のような食習慣がある」と感じた場合、それはお子さんの心のサインかもしれません。対象物をただ制限するのではなく、子どもの気持ちに耳を傾け、安心できる存在であることを示すことが大切です。依存のように見える行動も、親子の信頼関係で自然と改善されていくことは多いからです。
さらに詳しく知りたいかたは、「Q.『ポテトチップスの成分には依存性があり、危険』というのは本当ですか?」をあわせてご覧ください。